神戸の共創パティスリー
2025-11-06 12:14:14

神戸の新しいパティスリーが描く福祉と地域の共創の未来

あなたの街の新しいケーキ屋さん、共創型パティスリー



神戸市中央区、北野町。この街に新たにオープンした「パティスリーコンサクレ神戸北野店」は、美味しいお菓子だけでなく、地域や福祉の未来も考える新しい形のパティスリーです。2025年10月にグランドオープンしたこのお店は、医療法人が運営することで、その理念や取り組みもユニーク。ここでは「お菓子を通じて、人と人、地域と社会をつなぐ」というテーマのもと、福祉と地域経済を融合させた新しいビジネスモデルが展開されています。

医療法人からの生まれた新しい挑戦



「コンサクレ」は、医療・介護・福祉を手掛ける「Miotsukushiグループ」の一員として、日常の中の小さな幸せを提供したいという思いから生まれました。お菓子はただの甘いものでなく、「人を想う力」を伝えるツールであり、食べる人に笑顔とぬくもりをもたらす存在。この考え方が、「共創型パティスリー」という新しいコンセプトの基盤となっています。

地域の人々が共に働き、共に創るという点を大切にし、福祉活動と経済を結びつける試みがここで行われています。体を癒すだけでなく、地域全体を明るく照らすスイーツの生産を目指しています。

福祉と地域経済が共にある場所



コンサクレは、スイーツを通じて福祉や医療、観光などの異なる分野が繋がる場所を作り出そうとしています。「支援する人」と「支援される人」という関係を超えて、共に社会を創るという視点が大切にされています。神戸という多様性に満ちた文化が交差する街こそが、この新たなモデルが生まれる理由です。福祉は特別なものではなく、地域の一部として自然に組み込まれるべきであり、そこに向かって進んでいるのです。

実際の取り組みをご紹介



コンサクレでは、いくつかの地域の福祉施設と連携しています。例えば、社会福祉法人みらいが展開する就労支援施設との共同開発により、オリジナルブレンドコーヒー「コンサクレブレンド」が誕生しました。これは福祉施設の利用者が焙煎から袋詰め、ラベル貼りまでを手がけた一杯で、スイーツとの相性も抜群です。

また、チョコレートのカテゴリーでも障がい者支援と連携しており、地元の素材を使った「INNOCENTURE」の“やさしいチョコレート”を提供。更には、地元の老舗飲料メーカー「兵庫鉱泉所」との合作による懐かしい味のドリンクも推薦しています。

神戸を代表するクラフトビール「六甲ビール」も取り扱い、スイーツとのペアリングを楽しむことができます。これらはすべて、地元企業や福祉施設との共創活動の一環です。

地元と共にあるお菓子作り



コンサクレ神戸北野店での活動は、売り上げを追求するビジネスモデルではなく、それぞれの想いや人間関係を循環させることを目的としています。地域の力を活かしたお菓子作りを通じて、ささやかな幸せをお届けし、すべての人が笑顔になれる場所を目指しています。

株式会社コンサクレの代表取締役、南辰也さんはこう話します。「私たちは神戸という地元と共に歩むお菓子作りを大切にしています。福祉施設や地元企業との連携を通じて、喜びを生み出す場所を作りたい」。

未来に向けた取り組み



コンサクレの試みは、地域のつながりをもっと強くするための一歩です。この新しい形のパティスリーは、福祉と地域経済が浸透する革新のモデルとなり、訪れるすべての人に愛される存在になることを目指しています。神戸から全国、そして世界へと、その考え方が広がりますように。訪れた際には、ぜひスイーツと共に地域の想いを感じてみてください。


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