ハサミを置いた美容師たちの新たな可能性──再生美容師アカデミー第2期修了式

再生美容師たちの新たな挑戦と未来

美容業界は、長時間労働や身体的負担、結婚や出産、ライフステージの変化などが影響し、美容師の離職率が非常に高い状況にあります。しかし、そんな美容師たちに新たな道を切り開く機会が訪れました。それは「再生美容師RBAアカデミー」の開催です。

ハサミを置いても続けられる美容師

2025年11月25日、株式会社再生美容室リネジャパンが主催する「再生美容師RBAアカデミー」の第2期修了式が行われました。このプログラムは、薄毛や白髪ケアに特化した専門家を育てることを目的としており、その第2期生たちが晴れやかな門出を迎えました。代表取締役社長の君和田真里氏は、「皆さんが手に入れたのは、単なる知識ではありません。お客様の深い悩みに寄り添い、人生を変える力です」と熱いメッセージを送っていました。

君和田氏は、美容師として23年のキャリアを持ち、5万人以上の施術実績を誇ります。美容師の仕事の本質として、ハサミを持つことだけではなく、毛髪に関する知識や予防医学の観点を交えたカウンセリングやサポートが求められているを強く訴えています。アカデミーを通じて「再生美容師」という新たな職業を定義し、知識と経験を武器に一生働ける美容師を育成しているのです。

働き方の変革

美容業界が直面しているこの「働き方の壁」に対して、君和田氏は「美容×健康×心」に基づくトータルケアを提唱しています。長時間労働や立ち仕事がもたらす身体的負担を軽減し、より柔軟に働ける環境を整えることで、美容師たちがキャリアを諦める必要がない社会を目指しています。

修了式では、受講生ひとりひとりに修了証書が授与され、彼らの新たな挑戦に対する希望や夢が語られました。過去の葛藤を振り返りながらも、再生美容師として新しいスタートを切る喜びを分かち合いました。これにより、いかにして今後の美容業界を明るくするのかを考える良い機会となったのです。

新たな展開と希望

リネジャパンは、今後もアカデミーを拡大し、オリジナルのプロダクトを展開することで、美容師の新しい働き方を模索しています。修了生たちは、髪に関するアドバイスが単なる感覚的なものから、生活習慣に基づく専門的な提案へと進化したと実感しています。また、オンラインでの毛髪サポートにより、場所に囚われずに働けるスタイルを確立しています。

「自分らしく働き続け、好きな仕事を手放さなくて済む社会」を目指すこの取り組みは、すでに1期生たちによって実現の兆しを見せています。さらに、この流れを広げ、多くの美容師が希望を持って働ける未来を築くために、第3期生の募集も開始されたとのことです。

修了式の成功を受けて、君和田氏は、業界全体が抱える問題を解決し、美容師の新しい価値づくりを目指すと力強く語っています。美しい髪を保つだけでなく、美容師自身も心身ともに健康であることが、幸せな社会を作る一助になるのです。