伝統の味わいが現代に蘇る「名誉金牌」
2025年、万博を背景にタマノイ酢株式会社は「名誉金牌」という名の純米酢を数量限定で発売します。この製品は、133年前にシカゴ万博で名誉金牌を受賞した歴史を持ちながら、現代の技術を用いて再現されています。
シカゴ万博の栄光を受け継ぐ
タマノイ酢は1873年のシカゴ万博に初出展して以来、世界中に日本の酢文化を広める役割を果たしてきました。今回の「名誉金牌」は、その名誉金牌賞を受賞した製品の令和版として登場。創業時からの伝統的な醸造技術を生かし、当時の味わいを実現しているのです。
この新たなお酢は、堺の地で古くから培った技術を駆使し、4月13日から5月12日の期間中、大阪・関西万博の外食パビリオン「宴~UTAGE~」で販売されます。また、和牛肉寿司の白シャリにも使用され、料理と共にその風味を楽しむことができます。
「名誉金牌」の特徴
「名誉金牌」は、いくつかのこだわりを持つ純米酢です。
1.
生の酢: 加熱処理を施していないため、自然な酸味とまろやかさが特徴です。このため、酢の物やドレッシングなどの生で利用する料理に最適です。
2.
静置発酵: 昔ながらの手法で、ゆっくりと発酵させて作られています。この製法により、奥深い香りとコクが引き出されています。
3.
特別な酵母使用: 復刻版では、過去の資料研究と専門家のヒアリングを元に、当時使われていた酵母を使用しています。これにより、一層の再現性が確保されています。
おすすめの楽しみ方
「名誉金牌」は、その特性を生かして以下のような料理にぴったりです。
- - お寿司: 上品な甘みと旨みが感じられる白酢として活躍します。
- - 酢の物: 素材の旨みを引き立てるため、シンプルな味付けでも美味しさが増します。
- - ドレッシング: 新鮮な野菜を引き立てる、まろやかな酸味がドレッシングとしての魅力を高めます。
- - 酢漬け: 素材の風味を損なわず、スタイリッシュな一品に仕上げます。
開発の軌跡
タマノイ酢の開発担当者によると、この製品の誕生には多くの試行錯誤が伴いました。実際にラボで行った少量試作からは、発酵の難しさが続きましたが、静置発酵の手法を用いることで原料の米本来の甘みと旨みを感じられる極上の完成品へと導かれました。その結果、酢酸特有のツンとした感じがなく、誰にでも親しみやすい味わいになったのです。
タマノイ酢株式会社について
- - 社名: タマノイ酢株式会社
- - 所在地: 大阪府堺市
- - 代表取締役社長: 播野貴也
- - 創業: 1907年
- - 事業内容: 醸造酢や各種調味料の製造・販売を行っています。
このように、タマノイ酢の「名誉金牌」は、歴史ある味わいを持つだけでなく、現代の食卓にもぴったりの新しい醸造酢として魅了しています。ぜひ、伝統と革新が融け合うこの幸せな味わいを一度お試しください!