和菓子の伝統を未来に繋ぐデザイン
和菓子の老舗ブランド「加賀藩御用菓子司 森八」は、2025年で創業400周年を迎えます。この記念すべき年を前に、総合学院テクノスカレッジのデザイン科の学生たちが、特別なプロジェクトを通じて「森八」の400周年を祝うロゴを制作しました。その結果、デザイン科4年の榊隆汰さんの案が見事採用されることとなったのです。
プロジェクトの背景
テクノスカレッジは企業との連携を重視し、生徒たちにリアルな社会活動を経験させる教育を実践しています。今回のプロジェクトでは、森八の若女将である中宮千里様が学校を訪れ、学生たちに自身の理念や和菓子作りに対する情熱を直接伝える貴重な機会が設けられました。学生たちは、「森八」の伝統や文化を学びながら、創造的なプレゼンテーションを行うことができました。榊さんのデザインが選ばれた背景には、彼自身の独自の視点と、伝統を重んじながらも革新を求める意欲があったのです。
ロゴデザインの魅力
榊さんが創り出したロゴは、森八の象徴でもある「蛇玉」と「龍」をモチーフにしたものです。このデザインは400年間続く伝統とともに、新たな未来への希望を表現。Snake玉を持つ龍の姿は、地元の人々に愛されてきた和菓子の歴史を生き生きと表現しています。このように、伝統と未来を両立させるデザインは、森八が新しい時代にも愛され続けることを期待させてくれます。
プロジェクトに取り組む学生たち
プロジェクトには、榊さんをはじめとする多くの学生が関与しました。3年生の岡野勇和さんは手提げ袋デザインを手がけ、2年生の小林瑠花さんは名刺のデザインを担当。このように、学生たちがそれぞれの専門分野で力を発揮し、和菓子のブランドにふさわしいデザインを生み出している点が大きな魅力です。
国際的な場での発表
また、このロゴは2024年11月にパリ・エッフェル塔で開催される「茶会」のイベントでも使用される予定です。国際的な交流の場で自らのデザインが発表されることは、学生たちにとって非常に大きな経験として記憶に残ることでしょう。
学校の教育環境
総合学院テクノスカレッジは、エンターテインメントからホスピタリティ、デザインまで広範囲にわたる教育を提供しています。専門学校としての実践的なスキルの習得はもちろん、他学科との協力や海外姉妹校との交流を通して、国際感覚を磨く機会も豊富に用意されています。このような環境において、榊さんは自身のデザイン力を磨き、展示される作品を通じて社会に貢献しようとしています。
このプロジェクトを通じて、日本の伝統である和菓子文化が学生たちによって新しく生まれ変わる瞬間を目の当たりにしました。森八400周年に向けてのデザインは、ただのロゴではなく、未来志向であり、伝統と革新を両立させたものとして、広く受け入れられることでしょう。