男性育休取得者が語る育児と仕事の両立の実態

株式会社サンクゼールによる育児休業（育休）取得者の座談会が、信濃町オフィスで盛況に開催されました。参加者は育休を経験した男性社員の3名で、それぞれの体験を通じて育休の意義や、職場のサポート体制について語りました。

男性育休取得率の現状

最近、男性の育休取得率が過去最高の40.5％に達したものの、実際にはその多くが1か月未満の短期取得に集中しています。代替要員の確保や賃金補償、職場環境に対する課題も残っている中で、サンクゼールは2025年までに14名の男性社員が育休を取得する実績を上げました。この中で、育休を6か月以上取得した割合が50％を超え、徐々に長期取得が増加していることが分かりました。

育休取得の動機

座談会では、育休取得の背景には社内の文化や先輩社員の影響が大きいことが指摘されました。ある参加者は、「上司が育休を取得していたので、自然に取る気になった」と語ります。他の参加者も、育休が「当たり前」とされ、応援される文化が根付いていることが精神的なサポートになっていると述べました。育休が自然な選択肢として捉えられることは、企業文化の変化を示す重要なポイントです。

家族との時間がもたらす価値

育休中は、育児に積極的に関与した参加者たち。ミルク作りやおむつ替え、掃除や料理など、家事育児に対する意識の変化がありました。「育休を取ったことで、家事は二人でやるのが当たり前」と語る参加者の姿から、家族との絆が深まっていることが伺えます。また、子どもの成長を共に経験できたことが、何よりの宝物であるとも話されました。

復帰後のサポート体制

育休を経て復帰した際の不安についても触れられました。職場の柔軟な対応が良い影響を与え、復帰後の業務もスムーズに進められた様子。特に在宅勤務や時短勤務の選択肢があったことで、安心感を持ちながら職場に戻ることができたとされています。このような職場のサポート体制が、育児と仕事の両立を可能にしています。

支え合う文化の重要性

育休を取得する社員を支えた仲間の声も重要です。「業務の幅が広がり、マネジメント力が鍛えられた」という声があるように、育休取得者をサポートすることで、全体の業務が向上するとの意識が高まっています。また、家族からも「相談できる相手がいて心強かった」との意見があり、社員同士や家族間のコミュニケーションが育休の成功に寄与していることが明らかです。

まとめ

今回の座談会を通じて、多様な視点から育休取得の重要性や企業文化の影響が浮き彫りになりました。サンクゼールは、様々な職種において育児と仕事を両立できる環境作りを進めており、今後もさらなる取り組みを推進していく方針です。このような企業活動は、育児を通しての社員の成長を促し、職場環境をより良くするための重要な第一歩といえるでしょう。