学生たちが作り上げた特別な衣装
2025年3月29日、幕張メッセで行われたイベント『カーボンニュートラルを考える 2025 by SATOYAMA & SATOUMI movement』において、大阪文化服装学院の学生たちが制作したアップサイクル衣装が披露されました。この衣装は、モデル・タレントの佐々木莉佳子さんが着用し、衣類循環の重要性を伝える素晴らしい取り組みとして注目を集めました。
アップサイクル衣装制作の背景
このプロジェクトは、大丸松坂屋百貨店が運営するファッションサブスクリプションサービス “AnotherADdress”からの依頼を受けたものです。このプロジェクトでは、佐々木さんの思い入れのある衣類を活用し、OIFのファッションクリエイター学科に所属する学生たちがデザインと制作を手がけました。10着の衣服をリサイクルし、新たな形に生まれ変わらせることで、持続可能なファッションを実践する姿勢が示されました。
学生たちの創造力
衣装を制作した学生たちは、「新しい自分」をテーマに創作を行いました。特に、佐々木さんが持つ「強くてかっこいい女性像」と、ひまわりのように太陽に向かって成長する姿を組み合わせたデザインが特徴的です。
制作者の紹介
1. 井川 心寧(アパレルデザイナーコース 2年)
2. 森井 美空(ニットコース 2年)
3. 松本 栄愛(3Dモデリストコース 2年)
このように、それぞれの個性を活かして結成されたチームが、ユニークでありながらも意思の強いデザインを生み出しました。
佐々木莉佳子さんのコメント
佐々木さんは衣装に対して、「学生の皆さんが、私に合ったコンセプトから衣装までを考えてくださり嬉しかったです。とても素敵にアップサイクルしていただきました。とても可愛いです!」とコメント。学生たちの熱意が伝わる作品となりました。
環境への取り組み
このプロジェクトは『roop』という衣料循環型アップサイクルプロジェクトの一環です。環境省が推進する『デコ活』という運動と結びつく形で、持続可能な社会を目指すための活動が展開されています。OIFも共同事業者として参画し、イベントでは学生による実演などを通じて、衣類循環の重要性を広めています。
カーボンニュートラルを考える
“デコ活”は、2050年に向けたカーボンニュートラルおよび2030年度削減目標を実現するための日本の運動です。このイベントでの展示やトークセッションを通じて、多くの方々にこの理念を共有し、未来の地球を守るために私たちができることを考える機会が提供されました。
今後の展望
大丸松坂屋百貨店のような企業と協力し、若手デザイナーたちが共に新たなファッションの可能性を探求することは、今後ますます重要になってくるでしょう。OIFは、ファッションを通じてさまざまな社会的な問題に取り組み続け、その成果を多くの人々に届けていく方針です。もう一歩、持続可能な未来に向けた活動が広がることを期待しています。
私たちが選び、身に纏うファッションが、次世代にどうつながるのか。この取り組みを通じて、未来のファッション業界に新たな風を吹き込んでいくことが、私たちの使命であると感じます。