刺し子ブランド「TERAS」が世界に愛される理由
原宿の「ハラカド」で特別な刺し子ブランド「TERAS」を訪れたことはありますか?手仕事による一点モノのプロダクトが、世界34カ国以上の旅行者に支持されているという事実には、深いストーリーがあります。このブランドは、株式会社TOMOS companyによって運営されており、就労継続支援事業所に通う障がいのある人々が、古布「BORO」に刺し子を施して仕立てています。福祉とクリエイティブが融合したこのブランドは、訪日外国人による購買が実に約65%を占めており、その魅力を探ります。
訪れた人々の心をつかむ理由
実際に「TERAS」を訪れた人々の中には、旅行の合間に何度も足を運び、帰国前日に再度店に訪れるケースが報告されています。このような行動は、一般的な土産物とは異なる特徴です。何が彼らを再び引き寄せているのでしょうか。その理由は、以下の三つに集約されます。
1.
ストーリー: それぞれのプロダクトの背景には「誰が、どこで、なぜ作ったか」が見えるストーリーが存在します。
2.
サステイナブル: アップサイクルと手仕事による少量生産が大切にされています。
3.
一点モノ: 二度と出会えないユニークなアイテムであるため、今日ここで出会わなければ二度と手に入らないという価値が感じられます。
これらの要素が組み合わさり、「折角なら作り手を応援したい」という気持ちが購買行動を一層後押ししています。特に、サステイナブルな消費に敏感な海外のアーティストやクリエイターたちにも注目されています。
2026年への取り組み
2026年に向けて、TERASは主力プロダクトであるBOROの強化に注力しています。今年の展開として、BOROにサイズオプション(S〜XXL)を導入し、売り場をBORO主軸へと転換することを発表しました。この取り組みにより、BOROフルカスタムジャケットも大ヒットとなり、販売実績が前年同期比で約10倍に達しました。サイズの選択肢が増えたことで、これまでの「合わなくて購入をためらった」という機会損失を解消できたのです。
希少性と滞留した想い
旅行者の中には、帰国前にもう一度購入するために戻ってくるケースが多く見られます。例えば、ある50代のスコットランドの女性は、最初の来店ではリーフレットを持ち帰り、その後SNSでブランドを調べ、「思想にも共感した」と再度訪れて購入したそうです。このように、一度見た一点モノが心に残り、記憶に留まるのです。
買い物体験の変化
原宿「ハラカド」には、多言語対応のスタッフが在籍しており、言葉の壁を越えて旅行者に刺し子やBOROのストーリーを伝えることができます。国内外からの旅行者に向け、手仕事の魅力を存分に感じられる環境が整っています。
購買国の多様性
免税手続きにおける顧客の国別構成では、米国、中国、台湾が主要な市場を形成し、全体の約6割を占めています。また、シンガポールやオーストラリアからの購買も目立ち、欧米豪の旅行者に幅広く支持されています。これにより、TERASは国内外での知名度をさらに広げつつあります。
まとめ
原宿「ハラカド」のTERASは、明治神宮や竹下通り、表参道の近くに位置し、歴史ある文化やポップカルチャー、ファッションを楽しむ旅行者にとっての特別な場所となっています。その場所でしか得られない体験、一点モノとの運命的な出会いが、旅行者の心を掴んで離さないのでしょう。TERASは、福祉とクリエイティブが交差する素晴らしい場所として、これからも多くの人々に愛され続けていくことでしょう。