資生堂が手掛けた新しいメイクアップガイド
資生堂が6月のプライド月間に際し、トランスジェンダー女性とノンバイナリーの方々に向けた「自分らしさを彩るメイクアップガイド」を公開しました。このガイドは、LGBTQ+当事者団体「認定NPO法人 虹色ダイバーシティ」の協力によって作成され、実際のニーズを反映した内容となっています。
メイクガイドの背景
LGBTQ+コミュニティの方々が抱えるメイクに関する不安や悩みを解消するため、資生堂はアンケート調査を実施しました。その結果、63名のトランスジェンダー女性及びノンバイナリーの方々から「自分に合ったメイク方法を知りたい」という声が寄せられました。このフィードバックをもとに、肌、眉、目もと、口もとといった各パーツごとのテクニックが開発され、ガイドにまとめられました。
ガイドのコンセプトは「自分らしさを彩るメイク」。自身の顔立ちを理解し、より自分らしい美しさを引き出すためのヒントが随所に盛り込まれています。また、基本的なスキンケアや、ベースメイク、ポイントメイクのアイテム使い方なども紹介されています。これにより、初心者でも気軽に始められる内容になっています。
メイクアップ講座の開催
新ガイドの発表に合わせ、資生堂では実践的なメイクアップ講座も行われました。この講座には、トランスジェンダー女性やノンバイナリーの方々が約30名集まり、資生堂ジャパンの専門職による指導を受けました。
講座では、スキンケアの基本から、メイクの基本テクニックまでを実習を通して学ぶことができ、参加者同士の交流も行われました。特に、実演を交えたハンズオン形式は参加者にとって非常に有意義だったと高評価でした。
講座の内容
- - 資生堂による開会挨拶
- - スキンケア実習(洗顔・保湿)
- - メイク実習(肌づくり、眉メイクのテクニック)
- - 個別の質疑応答
資生堂の活動と展望
資生堂は、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の核と位置付け、全ての人々が自分らしく生きられる社会の実現に向けた取り組みを進めています。企業の使命として、「美の力でより良い世界を」というビジョンを掲げており、2030年までに100万人の人々を支援することを目指しています。
このような取り組みを通じて、資生堂はLGBTQ+コミュニティへの理解を深め、美しさを通じてインクルーシブな社会づくりに寄与することを目指しています。
まとめ
資生堂の「自分らしさを彩るメイクアップガイド」は、トランスジェンダー女性とノンバイナリーの方々が自身の美しさを探求するための貴重なリソースです。このような取り組みを通じて、メイクがもたらす自己表現の重要性が広まり、さらに多様な価値観を持つ社会が実現できることを期待したいです。