MIRAIミシンの登場
家庭用ミシンの新たな可能性を切り開く『MIRAIミシン』がついに完成しました。株式会社アックスヤマザキが手がけるこのミシンは、トヨタ車体株式会社の特許技術を活用し、家で簡単に立体物を補修・リメイクできる画期的な製品として注目を集めています。2025年8月4日から11日まで、大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンに出展される予定です。
MIRAIミシンの特徴
立体物への直接縫製
『MIRAIミシン』最大の特長は、一般のミシンでは難しい立体物への直接縫製が可能であることです。従来のミシンは布地を上下から挟んで縫製しますが、MIRAIミシンはタグステッチ工法という独自技術を用いることで、対象物に直接糸を加えられます。この技術によって、ソファや革製品、服など様々な立体物が自宅で手軽にメンテナンスできます。
サステナブルな文化の提案
このミシンは、使い捨ての文化から脱却し、人々が愛着を持ってモノを大切にする文化を育むことを目指しています。壊れた大物や飽きた小物の補修が可能となり、「モノを修理し、再び愛着を持つ」新しい価値観を提供します。特に、SDGs時代においては、サステナブルな消費観が求められる中、このような取り組みは非常に重要です。
中小企業と大手のコラボレーション
アックスヤマザキは1946年に大阪で創業した中小企業で、現在も多くの家庭にミシンを提供しています。今回の『MIRAIミシン』の開発は、トヨタ車体の特許技術を活用した大手企業との共創によるもので、地域発の技術が世界の舞台で活躍する一例です。中小企業が生き残るための新たなビジネスモデルとしても注目されるでしょう。
開発の背景
『MIRAIミシン』の開発は、トヨタ車体が高級ミニバンの内装を製造する過程で生まれたタグステッチ工法を基にしています。この技術は、内装部品に高級感を与えるために欠かせないもので、従来の縫製技術では実現できなかった新しい可能性を秘めています。アックスヤマザキは、タグステッチ技術を家庭用に適用し、個人が自宅で手軽に立体物のリメイクや補修ができる文化を生み出そうとしています。
製品情報
- - サイズ(予定): 約全長35.6㎝×幅14㎝×高31㎝
- - 重量(予定): 約2.5kg
- - 電源(予定): 100V~240V
- - 公式Webサイト: アックスヤマザキ
『MIRAIミシン』の登場により、私たちの日常生活に新たなリメイクの楽しみが加わることでしょう。使い捨てではなく、モノを大切にする文化を共に育んでいきたいですね。