ニチレイフーズと豊山町の新たな挑戦
2025年12月、株式会社ニチレイフーズが愛知県豊山町と連携し、「環境型ふるさと納税」の推進に関する協定を締結しました。これにより、同月24日から新たな返礼品が提供される予定です。この取り組みは、環境保護を意識した新しいスタイルのふるさと納税として注目されています。
連携の背景
ニチレイフーズの関連会社であるニチレイウエルダイニングは、愛知県豊山町に生産拠点を置き、健康価値の高い冷凍食品や常温食品を手がけています。同社は地元の子ども食堂への食材提供を行うなど、地域貢献にも力を入れています。今回の協定は、フードロスの削減と地域貢献を通じた環境意識の向上を目指す双方の思いが結実したものです。
今後は、食育活動や地域のクリーンアップイベントへの参加も計画されています。このような出発点を通じて、より多くの人々に持続可能な社会作りに貢献してもらうことが期待されています。
環境型ふるさと納税とは?
「環境型ふるさと納税」とは、環境に配慮した寄付の形態を指します。ニチレイフーズは、2022年から宮城県白石市、2024年には福岡県宗像市と同様の取り組みを実施しており、今般の豊山町での協定はその第3弾目です。
この取り組みでは、生産過程で出る「端数品」を利用した返礼品が提供されます。「端数品」とは、出荷単位に満たないが品質には問題のない正規品のことです。これにより、フードロスを減らしながら美味しく食事を楽しむことができます。
新たな返礼品の内容
豊山町の返礼品には、ニチレイフーズ公式通販サイト専用の「きくばりごぜん®」が登場します。49種類から選ばれる6食のセットが、寄付金18,000円で提供される予定です。各食セットは、主菜と3~4品の副菜を組み合わせたもので、栄養バランスが配慮されています。
「きくばりごぜん®」は、エネルギー300kcal以下、塩分2g以下、野菜100g以上を含んでおり、健康に気を使う方にもぴったりのメニューです。和洋中の多様なラインアップで飽きずに楽しむことができ、自分の体調や好みに応じた選択が可能です。
これまでの取り組み
ニチレイフーズは、これまでも環境型ふるさと納税を通じて各地との連携を深めてきました。白石市や宗像市との協力によって、フードロス削減や地域活性化のための具体的な施策を講じてきました。これらの活動を通じて、企業と地域との新しい関係構築を進めています。
今後の豊山町との連携によって、より多くの人々が環境問題に目を向けてくれることが期待されています。持続可能な未来に向けて、私たち一人一人ができることは何なのか、考えるきっかけになるでしょう。