きものブレイン、世界初のNOP認証シルクを実現
新潟県十日町市を拠点とする株式会社きものブレインは、このたび自社で生産した無菌養蚕シルクがオーガニック認証機関であるエコサートから“NOP認証”を取得したことを発表しました。このNOP認証は、米国農務省の基準に基づくもので、日本国内の養蚕業界において初の快挙です。
無菌養蚕の背景
この成果は、10年以上の研究と努力の賜物で、きものブレインは無菌養蚕技術の発展に力を入れてきました。無菌環境での養蚕は、従来の養蚕が直面していた病気のリスクや季節に依存せず、安定したシルク生産を可能にします。特に、桑の葉を利用した人工飼料による養蚕は、環境にも配慮した方法として注目されています。
2年間の挑戦と協力
NOP認証取得プロジェクトの実現には、同社の養蚕チームと桑葉の生産業者との連携が重要でした。約2年間のプロジェクトを経て、2024年10月に申請、2025年2月に認証を手にしました。このプロセスを経て、きものブレインは新たなスタンダードを打ち立てました。
高品質なスキンケア製品の提供
同社のスキンケアブランド「Itoguchi(イトグチ)」では、この無菌養蚕によって生産されたシルクを原料に使用した“シルク仕込みスキンケアシリーズ”を販売しています。これらの製品は、コスモスナチュラル認証を受けており、高品質なオーガニックシルク製品の展開を通じて、持続可能な生活を提案しています。
エコサートの意義
エコサートは、持続可能な世界を実現するために、環境保護と社会的責任に基づいた厳格な基準を持つ国際有機認証機関です。フランスに本拠を置き、130カ国以上に展開。農業だけでなく、化粧品や繊維製品の認証も行っており、持続可能な選択肢を提供するために日々努力しています。きものブレインは、エコサートからの認証により、環境への配慮と高品質な製品を両立させています。
未来に向けた展望
今後もきものブレインは、持続可能な未来の実現に向け、より良いシルク製品の供給を目指し、エコサートを活用した取り組みを続けていきます。高品質な素材を使って、心地よさと環境への優しさを兼ね備えた製品を提供し、豊かなライフスタイルをサポートします。持続可能なシルクの未来を切り拓くきものブレインの挑戦に、ぜひご注目ください。