松尾一貴氏が日本油化学会の受賞。独創的なアンチエイジングを実現

第63回日本油化学会年会、松尾一貴が受賞！

プレミアアンチエイジング株式会社の技術開発部長、松尾一貴が第63回日本油化学会年会において、「Award of the JOCS’s Selected Lecture」を受賞しました。この賞は、斬新で高い研究成果が評価されるもので、松尾氏の研究がその栄光を手にしました。

受賞の理由とは？

日本油化学会では、油脂や界面科学の領域での基礎研究から応用技術までを評価しています。松尾氏の研究は、油剤に泡を分散させるという逆転の発想を基にしています。この新しいアプローチには、十分な科学的な証拠が支えられて働いています。具体的には以下の点が評価されました：

1. 製剤安定化に向けた新たな知見の発見と実用化の推進
2. 油脂結晶による構造化メカニズムの解明と、「オレオフォーム」というユニークな製剤の製造

「オレオフォーム」は、化粧品や食品向けに開発された新しい製剤であり、網目状の固体油脂に空気を取り込んだ特性を持ちます。これにより、環境に優しく、革新的な感触と機能性を実現しています。

持続可能な製品開発への貢献

1. ウェルビーイングの実現

この新技術は、界面活性剤を使用せずに刺激を軽減する成分を使用することで、敏感肌や乾燥肌の方々に対応した製品づくりを可能にしました。全年齢層に対応できるこのアプローチでは、「攻めないケア」を理念に掲げ、肌本来の保護機能を守ります。

2. サステナビリティ

製造プロセスから使用に至るまで、水資源を効率的に使用し、災害時や断水の状況でも対応できる高さを持つパーソナルケア製品を提供しています。

3. 脱炭素への取り組み

従来の界面活性剤を用いない製法により、製造時のCO₂排出量を大幅に削減する新しいアプローチがなされています。

研究の成果

本研究の成果は、「Fabrication and Characterization of Oleofoams Composed of Tribehenoyl-glycerol: Toward a Stable and Higher Air-content Colloidal System」として2023年のジャーナルに掲載されています。この論文では、オレオフォームを開発することで、新たな安定した空気含有のコロイドシステムを作り出すための道が示されています。

松尾一貴氏のコメント

賞を受賞した松尾氏は、「今回の受賞は大変光栄であり、社内ラボを基盤にした産学官連携を進めていくことを目指します。地球環境への配慮と市場のニーズに応じた技術開発を加速させる所存です」と述べています。

松尾氏の背景には、大学で応用化学を学び、大手化粧品メーカーの基礎研究・製品開発に従事した経歴があります。化粧品業界において、多くの賞を受けており、その技術革新は非常に注目されています。