現役医師が手がける優しいチョコレートブランドの挑戦
現役の医師が開発に携わるチョコレートブランド、andewが注目を浴びています。このブランドは、6月13日から表皮水疱症の子どもたちを支援するためのクラウドファンディングを開始しました。これは、医療の観点から患者の生きる力を応援し、同時に自己表現の場を提供する新たな試みです。
背景とプロジェクトの目的
表皮水疱症は、皮膚に水疱や潰瘍が生じる遺伝性の難病です。この疾患に苦しむ子どもたちは、日常生活や食事の際に激しい痛みを伴います。andewは、これらの患者のために特別に開発されたチョコレートで、栄養価が高く、心身に優しい設計がなされています。中村代表は、医学生時代にこの疾患を知り、「食べることが痛い」という現実を変えたいという思いからこのブランドを立ち上げました。
プロジェクトの約束
今回のクラウドファンディングでは、以下の3つの約束が掲げられています。
1.
共創パッケージの制作
表皮水疱症の子どもたちに絵を描いてもらい、それをチョコレートパッケージに反映させることで、自己表現の場を提供します。自分の想いや夢を作品として世に送り出す経験が、彼らにとって大きな意味を持つことでしょう。
2.
優しいパッケージの開発
医師やデザイナー、ショコラティエが協力し、使いやすく、開けやすいパッケージを開発することを目指しています。指がくっついてしまう患者さんでも扱いやすい設計が求められています。
3.
生産量の拡大による支援の充実
andewは、表皮水疱症に限らず、がん患者や摂食障害に苦しむ方々の希望にもなりたいと考えています。工房では基本的な設備での生産を行っているため、より多くの人々に届けるためには、生産体制の拡充が必要です。
この取り組みを通じて、病気を抱えた子どもたちが自分自身を大切にし、社会で繋がるきっかけを作ることが目指されています。
クラウドファンディングの詳細
このプロジェクトは、CAMPFIREで2025年6月13日から7月19日まで行われ、目標金額は500万円です。支援者に向けたリターンも充実しており、感謝のメッセージから、特別パッケージの販売やオンラインイベントへの参加権など、多岐にわたった内容が用意されています。
リターンの中には、特別にデザインされたパッケージのセットや、中村代表との1対1の対談、さらにオリジナルチョコレート制作の権利などがあります。
中村代表の思い
中村代表はファロー四徴症という心疾患を抱えながらも医師として活躍しています。彼自身の経験を基に、病気と闘っている子どもたちの力になりたいという願いが、このプロジェクトに込められています。「病気をもっていても、未来がある一人の人間」として、彼らが自分自身を表現できる場所を提供することが彼の信念です。
ブランドについて
andewは、栄養価が高いだけではなく、製造過程において品質にもこだわっています。カカオ豆をはじめ、アーモンドやチアシード、きな粉などを使用し、完全栄養食としての仕上がりを誇ります。北海道大学との共同研究により、科学的な根拠をもとに開発され、すでに累計販売数は3万枚を超え、多くのメディアにも取り上げられています。
このクラウドファンディングを通じて、表皮水疱症の子どもたちを支援しながら、優しいチョコレートの輪を広げるandewの挑戦。ぜひ、このプロジェクトを応援してみてはいかがでしょうか?