マザーグースの不思議な世界に浸るコンサート
2025年12月21日、神奈川県戸塚区で開催される「神奈川県民ホール presents 奇妙なマザーグースの話 ~『怖い』『奇妙』な歌で元気になる!?~」では、古くから伝わるイギリスの童謡、マザーグースを楽しむことができます。絵本仕立ての映像や古楽器の演奏とともに、忘れがたい体験が待っています。
神奈川県民ホールの歴史
神奈川県民ホールは1975年の開館以来、県内の文化と芸術の中心的な存在として多くの公演を行ってきました。しかし、2025年以降は建て替えに向けて休館となります。その間も多彩な活動を展開し、芸術の素晴らしさを多くの人に伝えていきます。
マザーグースの魅力
マザーグースは、イギリスで親から子へと伝えられる童謡の総称です。「ハンプティ・ダンプティ」や「ロンドン橋おっこちた」といった有名な歌も含まれていますが、その内容は多岐にわたります。リズミカルで覚えやすいメロディのもと、数え歌や子守歌、さらには風刺的な意味合いを持つものまで、さまざまなバリエーションがあります。
中には恐怖を感じさせる歌や、奇妙な表現が含まれており、これらは時には厳しさを持つ教育的要素を含んでいるとも言われています。このような歌が、当時の状況を風刺したり、ストレスを和らげるために使われていたこともあるのです。普段の生活では遠く感じるマザーグースの歌を、ぜひこの機会に体験してみてください。
絵本仕立ての楽しさ
公演では、イラストレーター・絵本作家の山福朱実が特別に描き下ろした木版画が背景に映し出され、まるで絵本の中に入り込んだかのような風景が広がります。18世紀に出版されたマザーグースにも木版画があり、その残酷な物語さえも優しさを感じさせるアートとして表現されています。
古楽器の演奏
また、コンサートではバロック・ハープとヴァージナルといった古楽器が演奏されます。これらは17~18世紀に多くのマザーグースが生まれた時代背景を再現するために選ばれました。西山まりえが演奏するこれらの楽器から、当時の雰囲気や響きを感じることができます。ヴァージナルは、家庭で広く愛されていた楽器の一つで、フェルメールの作品にもその姿が描かれているほどです。
原語で歌う魅力
言葉遊びの楽しさや韻を踏むことで生まれるリズムは、原語(英語)でこそ真価を発揮します。今回のコンサートでメゾ・ソプラノの波多野睦美が原語で歌い、その歌詞の楽しさを引き出します。日本語のリーディングも行われるため、英語に馴染みのない方でも内容が理解でき楽しめます。
簡単な公演概要
- - 公演名:神奈川県民ホール presents 奇妙なマザーグースの話 ~「怖い」「奇妙」な歌で元気になる!?~
- - 日時:2025年12月21日(日)15:00開演(14:30開場)
- - 場所:戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホール(横浜市戸塚区)
- - 出演:波多野睦美(メゾ・ソプラノ)、西山まりえ(古楽器演奏)
- - 料金:一般3,500円、U24割引500円
子供から大人まで楽しめるこの奇妙で不思議な体験。皆様のご来場をお待ちしております!