能登の被災地で心に寄り添う癒しの活動を続けて1年
株式会社ナリス化粧品は、東日本大震災後、被災者向けにハンドマッサージやメイキャップを提供するボランティア活動「心人(こころびと)」を行ってきました。昨年の能登半島地震以降、同社の活動は特に注目され、これまでに約200回、7,000名以上の被災者との触れ合いを重ねてきました。
「心に寄り添う支援」の必要性
災害の発生直後には物資の提供が重要ですが、心のケアも同じく大切です。ナリス化粧品は、2011年の震災に際して支援活動を迅速に立ち上げ、その後、物資だけでなく心に寄り添うサービスが求められていることに気づきました。2012年以降、ハンドマッサージとメーキャップの提供を通じて心の安らぎを配信し、社内外のボランティアと共に活動の輪を広げています。
触れ合いから生まれる癒しの会話
能登での活動は今年で8回目を迎え、参加者たちの心情が様々であることが確認されています。触れ合いを通じて被災者との距離が縮まり、自然と会話が生まれる様子が報告されています。ハンドマッサージを受けながら「気持ちよかった」と笑顔で語る姿や、静かに目を关闭ながらも癒しを感じている人々の姿には、心の解放が見え隠れしています。人と人の触れ合いは、本能的に安心をもたらし、それによって心がほぐされることが知られています。
持続可能な支援の形
次回の開催は7月5日と9月9日に予定されており、活動は継続して行われる予定です。ナリス化粧品の社員やOBのみならず、セラピストやエステティシャンといった外部の専門家も参加し、地域コミュニティに寄り添った支援を行っています。専門知識がない社員も参加し、ハンドマッサージを学びながら新たな経験を得ています。被災地の人たちに「無理をしなくてもいい時間」を提供できるよう、社員一人ひとりが意識を高めています。
具体的な活動内容
今回の活動では、ハンドマッサージやアロマセラピーを基本に、ショルダーマッサージや健康食品の提供も行われました。被災者にとっての小さな癒しが、日常のストレスを和らげ、心をリフレッシュさせる大事な時間となっています。また、各活動ではハンドマッサージ用の乳液や純水も配布されており、被災者の日常の小さな楽しみを支えています。
「心人」の理念
ナリス化粧品が設立した「日本介護美容セラピスト協会」では、心と体の美容療法®を元にした「ビューティタッチセラピー®」の資格を持つセラピストが多く活躍しています。彼らは、ハンドマッサージやメイクなどを通じて高齢者の生活を支える役割を拡大しており、地域とのつながりも深めています。
このように、ナリス化粧品の「心人」活動は被災地にとって、ただの物資支援に留まらず、心の支援を通じて人々を癒す大切な役割を果たしています。今後もこの取り組みを継続し、より多くの人々に寄り添っていくことでしょう。