海ノ民話の魅力
2025-04-07 11:18:11

高見沢俊彦と語る新たな海ノ民話の魅力と未来の可能性

高見沢俊彦と紡ぐ新しい海ノ民話の魅力



2025年3月29日、銀座の蔦屋書店にて、一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団による「海ノ民話アニメーション2024完成披露イベント」が盛大に行われました。特別ゲストとして、人気ロックバンド「THE ALFEE」のリーダー高見沢俊彦さんが登壇し、海にまつわる民話の新たな創作法やその魅力について語りました。このイベントは次世代に豊かで美しい海を伝え、海を通じて人々がつながることを目的とした「海と日本プロジェクト」の一環です。

海ノ民話の魅力を再発見する



「海ノ民話のまちプロジェクト」では、日本中に残された海の神話や伝説をアニメーションで表現し、子どもたちに伝える取り組みが進められています。このトークショーでは、25本の「海ノ民話アニメーション」の完成報告と共に、過去に制作した67本の作品と合わせて合計92本がYouTubeで視聴可能になることが発表されました。アニメーションという手法を使って民話の魅力を迫力ある映像で学ぶことができる点が大きな魅力です。

高見沢俊彦さんは、北海道函館市の民話「ムイとアワビの合戦」を印象的な作品として紹介しました。「神様がエサの取り合いをする生き物が全滅させられるのではなく、お互いにすみ分けをさせることには、ほっこりした気持ちになった」とコメントし、その絵の美しさや意味合いを強調しました。

音楽と民話の関係についても



トークショーでは、音楽と民話の結びつきについても語られました。高見沢さんは、1980年代に各地を巡り民話を基に土地固有の楽曲を作っていた経験をシェアし、その過程が地域文化とのつながりを生んだと述べました。「音楽と物語が結びつくことで、記憶に残りやすくなる効果がある」との意見には、参加者も頷くばかり。民謡研究家の佐藤さんは、盆踊りとの関係に触れ、「最近リリースされた『メリーアン音頭』は民謡として広がる可能性を秘めている」と興味深い視点から説明しました。

現代の新しい海ノ民話を創作する



トークショーの最後には、現代の視点から新しい海ノ民話の創作についてディスカッションが行われました。現代の民話は、海洋ごみや温暖化、絶滅危惧種など現代の問題に結びつく可能性を持っています。高見沢さんは、自ら創作した「カモメのケジメ」という物語を発表し、傷ついたカモメを助けるカニたちの親切な行動を描きました。

また、佐藤さんは「かえってきたおすし」という話を提唱し、港町の寿司屋を舞台に町の人々が海を守る様子を描写しました。耳寄りな故事と倫理が織り交ぜられたこれらの新しい民話には、未来へ向けた温かいメッセージが込められています。

イベントの意義と未来への期待



この特別トークショーは、海ノ民話の価値を再認識し、次世代に受け継いでいく重要性を再確認する場となりました。海ノ民話のまちプロジェクトは今後も子どもたちへ伝える一環として、アニメーションを通じて民話を活かし続ける計画があると伝えられ、会場は拍手に包まれました。高見沢さんは「民話をもとにした物語を作ってみたい」とも語り、今後の展望を期待させます。日本の文化を支える新たな物語が、これからどのように形作られていくのか、目が離せません。


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