FSCジャパンが提案するサステナブルなファッションの未来とは？

FSCジャパン、FaW TOKYOに出展

国際的な森林認証機関FSCジャパンが、東京ビッグサイトで行われるファッションワールド東京の「サステナブルファッションEXPO」に出展します。日時は2025年10月1日から3日まで。FSCの理念を広め、森林由来の材料を使用したファッションの未来を提案するこのイベントが注目を集めています。

森林と共生するファッション

FSCジャパンがブースを展開する中で強調するのは、「森林破壊から森との共生へ」というテーマです。現在、ファッション業界においては、レーヨンやビスコース、モダール、リヨセルなどの森林由来繊維の需要が増加していますが、その約50%は持続可能性が確認されていない木材から供給されています。これにより、環境悪化や地域社会の権利侵害といった問題が深刻化しています。

そこでFSCジャパンは、香港のデザイナーV Visionary Design StudioによるFSC認証が取得されたカプセルコレクションを初めて披露します。これに含まれる製品は、FSC認証の糸を用いたものや、持続可能な木材で作られたハンガー、紙製の袋や箱など、多岐にわたります。これを通じて、持続可能な資源の利用が可能であることを広めています。

循環型ディスプレイの実現

さらに、ブースの設計には昭栄美術株式会社が手掛けたFSC認証木材を使用。これにより、環境への配慮がなされた循環型のディスプレイが実現されています。この木工ブースは、展示会後も再利用できるように設計されており、使い捨て文化に挑戦しています。展示会業界は使い捨てが常態化していますが、昭栄美術はその流れを変え、環境に優しいアプローチを取っています。

ブース内で使用されている木材は、FSC認証を取得しているため、その持続可能性や再生産可能性が保障されています。また、什器として使用される枝や切り株も、森林管理の認証を受けた材から作られています。

ファッションと環境

ファッションは衣料品だけでなく、パッケージやハンガー、ディスプレイボードなど、様々な場面で森林資源と深く関わっています。FSCジャパンは、持続可能な材料を使用することで森林の保護に貢献し、次世代のファッションのあり方を模索します。

ブースを訪れることで、森との共生を基本にした新しいファッションのスタイルを実感できるでしょう。サステナブルファッションの未来をより多くの人々に知ってもらいたいと願っています。

展示会の詳細

- 開催名: ファッションワールド東京（FaW TOKYO）
- 期間: 2025年10月1日（水）〜3日（金）
- 会場: 東京ビッグサイト東4-7ホール
- ブース番号: A14-14
- 入場登録: 事前登録が必要で、登録はこちらから行えます。

FSCジャパンについて

FSC（森林管理協議会）は1994年に設立され、環境に優しい森林管理の普及を目指します。FSCジャパンはその日本の窓口として、国内での認証普及や新しい規格の作成を行っています。
FSCの目標は、持続可能な森林管理の実現であり、森林の環境保全に貢献することです。過去の取り組みを元に、これからのファッション業界が持続可能性を高める手助けをしていきます。

公式HPやSNSでFSCの活動をフォローしてください。それでは、展示会でお会いしましょう！