髪の湿気対策
2026-05-29 12:21:54

高濃度ポリオールで梅雨の湿気に負けない髪へ近づく

高濃度ポリオールで梅雨の湿気対策



梅雨の時期、湿気によって髪が広がりやすくなるのは女性にとって悩みの種。しかし、ライオン株式会社が行った新たな研究結果がその解決策を示唆しています。これにより、ダメージを受けた髪が健康を保ちながらも、湿気を抑えることができるかもしれません。

研究の背景


ヘアカラーやブリーチなどの化学処理を行った髪は、内部の構造が変化し、いわゆる“スカスカ”な状態になりがちです。これは、髪の中にある細胞膜複合体(CMC)と呼ばれる部分の脂質が減少し、バリア機能が低下することによって生じます。このような状態にある髪は、水分を容易に吸収してしまい、高湿度の環境では特に広がりやすくなります。

そこで、ライオン株式会社は、ダメージ毛の内部環境を改善するために脂質を補うことを考えました。具体的には、脂質成分のイソステアリン酸(IS)を毛髪内部に効率よく浸透させる方法を模索しました。しかし、ISは水になじみにくく、洗髪後の濡れた髪には浸透させるのが難しいという特性があります。

そのため、研究チームは「水にも油にもなじみやすい」イソペンチルジオール(IPG)に着目し、これを用いてISを毛髪に届けるメディアとしての機能を検討しました。

研究結果


実験の結果、IPGとISを組み合わせたモデル処方の利用によって、毛髪内部へのISの浸透量が増加することが確認されました。特に、IPGの含有量が40%を超えると、ISの浸透が顕著に見られました。このことから、IPGがISを内部に運ぶ強力な媒体として機能していることが示唆されました。

また、高湿度環境下でのダメージ毛束における水分吸着と広がりについても評価した結果、IPGとISのモデル処方で処理された毛束は、70%以上の湿度条件下でも水分吸着を抑えることができました。これによって、髪の広がりを有意に抑制できることが明らかになりました。

これからの展望


今回の研究結果は、ダメージヘアに高濃度のIPGとISを併用することで、湿気による影響を受けにくい健康的な髪へと導く可能性を示しています。ごわつきがちな梅雨時でも、理想の髪を維持できる方法が見えてきたのです。さらに、脂質成分を補うことにより、髪の光の反射が良くなり、つややかな仕上がりにも期待が持てます。

今後は、この研究成果をもとにヘアケア製品の開発が進められる予定です。毎日のケアで、美しい髪を手に入れるための製品が市場に登場することを楽しみにしたいですね。

学術大会での発表


この研究成果は、2025年12月8日から10日に神奈川県で開催される第3回日本化粧品技術者会学術大会でも発表される予定です。興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

私たちの髪を大切に思うすべての女性にとって、この新しい研究は希望の光です。毎日の生活にすぐに取り入れることができる美容法を追求し、髪を美しく保つ手助けをしていきましょう。


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