新たな防災の常識!初期消火ツール「FIRE OUT」とその重要性
毎年9月1日は「防災の日」として、私たちの防災意識を向上させる機会があります。この時期に特に注目を集めるのが、株式会社マカンが開始した『fire limit 120』プロジェクトです。このプロジェクトは、火災発生から約2分以内に適切に消火が行えれば、火災による被害を最小限に抑えることができるという考えに基づいています。
「攻めの防災」の重要性
火災は、予期せぬ瞬間に私たちの日常に襲いかかるリスクです。出火原因が人為的なものであることが多いため、予防策を講じることが非常に重要ですが、実際には「火事は他人事」と考えている人も少なくありません。しかし、実情は異なります。消防庁のデータによると、2023年には全国で37,036件もの火災事件が発生しており、毎日約100件以上の火がどこかしらで燃えているとされています。
この現実を受けて需要されるのが、火の用心を日常生活に取り入れ、早期の段階で対処できる「攻めの防災」です。これを実現するのが、初期消火ツール『FIRE OUT』です。
『FIRE OUT』の機能と利点
『FIRE OUT』は、軽量かつコンパクトで、片手で簡単に使用できる特別な消火ツールです。このアイテムは、火が発生した際にワンタッチで噴射できる設計が施されています。特に、高齢者や子どもでも直感的に使えるため、すぐに消火行動をとることができます。また、国内で唯一、5つの消火性能試験に合格したことで、その使い勝手と安全性が保証されています。
製品の特徴としては、一般的な消火器の約1/6の軽さを持ち、2〜3メートル離れたところからでも使用可能な点が挙げられます。これにより、危険に近づくことなく安全に消火活動ができるのです。その消火剤は無毒であり、使用後の後始末も簡単。水で拭き取るだけで清掃できるので、手間がかかりません。
「攻めの防災チェックリスト」
さらに、プロジェクトでは「攻めの防災チェックリスト」も公開されています。このリストは、家庭やオフィスで日常的に備えておくべきアイテムを中心に組まれています。従来の防災リストは、災害が発生した後の備えが中心でしたが、その考え方を変え、「もしも火が出た時に準備しておくべき道具」をまとめています。
監修には、防災士の幾田雅明氏が関わっており、実践的なアドバイスが記されています。
価格改定と促進策
更に、プロジェクトの一環として、初期消火ツール『FIRE OUT』の価格が改定され、より多くの人が購入しやすくなりました。単品が12,800円、2本セットが22,800円に設定されています。これにより、各家庭で「一部屋に一台」の設置が推奨されています。自治体によっては、一部補助金が支給される場合もあります。
日常に取り入れる防災を
私たちが直面するリスクは、地震だけでなく火災も含まれます。特に首都直下型地震の場合、死者の約7割が火災での事故に起因すると言われています。そのため、今こそ私たち自身が防災意識を高め、「特別な備え」だけでなく「日常に溶け込む火の用心」を考えることが求められています。
『fire limit 120』プロジェクトを通じて、火災への新たな対策が育まれることを期待しましょう。これからの私たちの安全を守るために、日常的な消火準備を整えましょう。