新国立劇場で味わう一人芝居『ガールズ＆ボーイズ』真飛聖の挑戦

一人芝居『ガールズ＆ボーイズ』が新国立劇場に登場

2026年4月、新国立劇場で上演されるミュージカル『ガールズ＆ボーイズ』には、特別な期待が寄せられています。この作品は、デニス・ケリーによる一人芝居で、彼の作品ではヒット作『マチルダ』の脚本で知られることでも有名。「ガールズ＆ボーイズ」は、彼の独特な視点で描かれた物語であり、2018年にロンドンのロイヤルコートシアターで初演されました。この初演では、キャリー・マリガンが主演し、高く評価された後、ブロードウェイにも上陸しました。

本作は、女性の人生を通して、愛や結婚、仕事、出会いと喪失を描く深い内容となっており、一見順風満帆に見える生活がどのように崩れ落ちていくのか、その心理的過程を観客に巧みに提示していきます。2020年に予定されていた公演が新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今回新たな形での上演が実現します。これにより、新国立劇場にとって初の一人芝居公演となり、観客に新しい体験を提供する予定です。

演出家と星の共演

演出は、過去に新国立劇場で『私の一ヶ月』や『誤解』などを手がけ、繊細な心理表現に定評のある稲葉賀恵が担当。このタッグは初となり、彼女の演出によって真飛聖がどのように物語を体現するのか、非常に注目されます。

真飛聖はこの一人芝居に対し、強い興味を抱いています。彼女自身、役を演じることへの挑戦を感じており、初めての試みに対する期待と緊張が交錯している様子が伺えます。「一人で舞台に立つということに最初は驚きましたが、一度読み始めると、その物語の魅力に引き込まれました。」と彼女はコメントしています。

ダブルキャストでの公演

さらに本作は、年齢層の異なる２人のキャストがダブルキャストとして参加することが決定。これにより、観客は多様な視点から物語を楽しむことができるでしょう。そのもう一人の出演者は、現在オーディションを通じて選ばれる予定です。26年の春には、観客とキャストとの共鳴が生まれるスリリングな公演が実現することが期待されています。