フェンディ、エドアルド・ピエルマッテイとの新たなコラボで魅せる「ロックザクラフト」

フェンディとエドアルド・ピエルマッテイの新たな挑戦

イタリアのラグジュアリーブランド、フェンディ（FENDI）が、アーティストのエドアルド・ピエルマッテイ（Edoardo Piermattei）とタッグを組み、特別イベント「ApritiModa 2025」において新しいクリエイション「ロックザクラフト2.0」を発表しました。このイベントは、メイド・イン・イタリーの優れた職人技を一般公開するものであり、フェンディはローマの「パラッツォフェンディミラノ」にて、多くの来場者を迎えました。

エドアルド・ピエルマッテイとの再コラボ

「ロックザクラフト」は、フェンディのレザーやファーに関する専門知識を基に製作された特別なプロジェクトです。3階にあるアトリエでは、ピエルマッテイとフェンディの職人たちが協力し、「アーティストピーカブー（Artist Peekaboo）」バッグと新たなアート作品を発表しました。このコレクションでは、再解釈されたレザーやファーを使った、メイド・トゥ・オーダーの「ピーカブー」バッグやファータブレットが冬のファッションに新しい風を吹き込むことでしょう。

インスピレーションの源

特に注目すべきは、ピエルマッテイが「アーティストピーカブー」のインスピレーションをフランスのラスコー（Lascaux）の洞窟に求めた点です。洞窟の壁に描かれた物語が、彼のデザインの根底に流れるテーマを形作りました。代表的な「ピーカブー」バッグの上に、手と粘土を用いて再構築された洞窟のイメージが展開され、その中には柔らかい形状のオブジェが存在しています。このコラボレーションは、素材への探求心や創造性、そして「ピーカブー」バッグが持つ本来的な遊び心を融合させたものです。

遊び心のあるデザイン

ピエルマッテイのデザインは、実際には小さなオブジェとして持ち運び可能な洞窟を再現したものです。素材による触感や自由な発想に満ちたデザインは、子供の遊び「いないいないばあ」を想起させ、驚きと喜びをもたらします。特に「ピーカブー」の特徴でもある隠れては現れる楽しさが、まさにこのプロジェクトの核心に存在しているのです。

未来への期待

また、「ロックザクラフト」の初期の取り組みとして、2025年9月に「パラッツォフェンディミラノ」のオープン時に発表された作品も、今イベントに出展されています。これにより、フェンディの独自のアプローチやフィロソフィーを垣間見ることができ、多くのファンとメディアが注目を集めました。フェンディとピエルマッテイのコラボレーションが、どのようにファッションシーンを変えていくのか、今後も目が離せません。