高齢者を守る！自動でエアコンが作動する安心リモコンの登場

高齢者の安心を守る「ReReCo」の誕生

近年、酷暑が続く日本で、高齢者の熱中症による亡くなり方が増加しています。特に自宅内での発生が多く、その理由の一つとしてエアコンを使用していないことが挙げられています。この状況を打破するために、ブラウン研究所の長澤幸義氏が開発したのが自動エアコンリモコン「ReReCo」です。

発明の背景

長澤氏は、2003年から便利屋業を営み、特に遺品整理を通じて多くの高齢者と関わってきました。その過程で、孤独死の現場に幾度も立ち会う中で高齢者の命を守るために何ができるかを考えるようになりました。彼自身、おばあちゃんの死を目の当たりにしたことが強い動機付けとなり、このリモコンの開発に至りました。

「もし自動でエアコンが作動していたら、彼女が亡くなることはなかったかもしれません」と長澤氏は語ります。この悲劇的な経験を経て、ReReCoは命を守る道具として誕生したのです。

ReReCoの特長

ReReCoは、設定した温度を上回ると自動でエアコンを起動します。これにより、高齢者がエアコンを切ってしまった場合でも、安心して温度を保つことができます。さらに、停電が起きた際も電源が復旧した際に自動で再起動する機能があり、42,000件を超えるデータから算出された熱中症リスクを大幅に軽減することが期待されています。

このリモコンは、Wi-Fi接続やスマートフォンの設定が不要で、誰でも簡単に操作ができるのも特長です。そのため、高齢者自身が使うことができ、家族が遠方にいる場合でも安心です。リモコンの近くにセットしておくだけで24時間見守り続けることができるため、春から夏にかけて安心して暮らせる環境を提供します。

クラウドファンディング情報

ReReCoは、2025年5月30日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売を開始します。プロジェクトは2025年7月7日までの期間限定で、リターンは2025年8月末までにお届け予定です。このプロジェクトを通じて、多くの高齢者が安心して過ごせる夏を迎えられることを目指しています。