トヨタ自動車スケート部とじぶんまくらのコラボ
愛知県一宮市に本社を置く株式会社タナカふとんサービスが展開する「じぶんまくら」は、創業150周年を迎える寝具専門店です。今回は、トヨタ自動車スケート部と初のコラボレーションを実施し、アスリート向けの「睡眠相談会」を開催しました。このイベントは、質の高い睡眠がアスリートのパフォーマンス向上に如何に影響を与えるかを探求するものです。
睡眠相談会の背景
このコラボは、トヨタ自動車スケート部のアスリートたちが抱える睡眠及び健康管理の課題解決を目指してスタートしました。実際に同部のコーチが「じぶんまくら」を普段から使用していたことがきっかけで、専門的な睡眠知識の共有と、アスリート支援のための取り組みが始まりました。
アスリートだけでなく、すべての働く人にとっても質の良い睡眠は生産性や集中力を高める重要な要素です。このパートナーシップを通じ、タナカふとんサービスが培ってきた睡眠改善の知識と技術を生かし、アスリートの健康維持と競技力向上を目指します。
日本の睡眠課題
最近の調査によると、日本人の平均睡眠時間はOECDの中でも低い水準に位置しており、特に就労世代の間で慢性的な睡眠不足が問題視されています。「短い睡眠が美徳」といった文化が根付いているため、良質な睡眠が重要であるという認識が不足しているのです。このトレンドは、パフォーマンスの低下や健康リスクを引き起こす要因となっています。
睡眠相談会では、睡眠の質と集中力や記憶力、体の回復力との関連性を科学的に説明しました。「長く眠ることは怠けている」という誤解を解き、むしろ「良い睡眠が成果を生む力」と位置付ける意識改革の必要性が強調されました。
海外の取り組み
海外では、睡眠に関する投資が進んでいる国もあり、中国では企業が従業員の睡眠時間を守る取り組みを行っています。仮眠スペースの整備や、十分な睡眠を促進する制度が導入されており、これが創造力や生産性の向上に繋がっています。日本企業もこのような良い事例から学ぶべきでしょう。
今後の展開
タナカふとんサービスは、このコラボを皮切りに、社内に専用のプロジェクトチームを設置し、他の企業や学校、自治体とも連携し「睡眠サポート事業」を本格的に展開する予定です。全国に165店舗を持ち、160万人以上の睡眠データを基にカスタマイズしたプログラムを提供していきます。
今後は単なる寝具販売に留まらず、社会全体のパフォーマンスを向上させるための睡眠ソリューション企業としての役割を果たしていきたいと考えています。
まとめ
今回のトヨタ自動車スケート部との初のコラボレーションによって、科学的根拠に基づいた睡眠指導が行われ、個々に最適な睡眠環境を提供するカウンセリングが実施されました。良質な睡眠が個人の健康だけでなく、企業全体の未来にもつながることを意識し、普及啓発活動を続けていく予定です。