銘仙の魅力を堪能
2025-03-08 10:34:37

神戸ファッション美術館で開催される特別展「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」

大正の夢、銘仙の魅力を秘めた特別展



神戸ファッション美術館では、2025年4月12日から6月15日までの間、特別展「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」を開催します。この展覧会では、廃れた文化の再評価を背景に、今もなお多くの人々に愛される「銘仙」の魅力に迫ります。銘仙とは、大正から昭和初期に女学生に人気を博した平織りの絹織物で、その特徴は「絣」と呼ばれる技法によって生み出された独特の模様にあります。

銘仙の魅力とは?


銘仙が持つ色鮮やかな表情は、経糸と緯糸をずらして織られた結果で、まるで滲んでいるかのような美しさを放っています。特に大正時代の銘仙は、当時の女性のライフスタイルや社会情勢を反映しており、「ファッションは時代を映す鏡」とも言われています。この展覧会では、約600点に及ぶ桐生正子氏のコレクションから厳選された60点の着物や関連資料が展示されます。これにより、レトロモダンな銘仙の魅力を余すところなく体感できます。

展示内容


展覧会では、4つの構成に分かれた展示が行われます。1つ目は「Neo Classic」。これは、日本の伝統文様を新たな視点で解釈したもので、明治時代に西洋文化の影響を受けて進化を遂げた伝統模様を楽しむことができます。2つ目は「Girlish」。ロマンティックな花や蝶、小鳥たちの模様が施されており、西洋文化に影響を受けた女学生たちの心をつかんだデザインが数多く展示されます。

3つ目は「Geometric」。このセクションでは、昭和初期に前衛アーティストたちが手掛けた幾何学模様の銘仙が紹介されます。新たなアートの潮流を反映したこれらのデザインは、独特の美しさと斬新さを持っています。最後に「Kitsch」。ここでは、時代の流れを取り入れた楽しい意匠が集められ、当時の世相を垣間見ることができます。銘仙のデザインは、南方への憧れや歴史的な出来事をも反映しているのです。

開催概要


  • - タイトル: 特別展「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」
  • - 会場: 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
  • - 会期: 2025年4月12日(土)~6月15日(日)
  • - 開館時間: 10時~18時(入館17時30分まで)
  • - 休館日: 月曜日、5月7日(水)
  • - 観覧料: 一般1,000円、大学生・65歳以上500円、高校生・神戸市内在住の65歳以上無料(団体料金あり)
  • - 主催: 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社

この特別展を通じて、私たちの先人のファッション感覚や文化を見直し、未来へとつながる新たな視点を見つける機会を提供します。ぜひ、この機会に銘仙の美しさとその背景にある歴史を堪能してください。


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