ヘアカラー施術が環境保護に!アルテジェネシスの取り組みとは
美容室チェーンを展開する株式会社アルテジェネシスは、ヘアカラー施術を通じて環境保護に貢献するユニークな取り組みを行っています。この活動は、2020年から始まり、2025年まで続けられる予定で、これまでに寄付された金額はなんと2600万円以上に達しています。
環境NGOとの連携
アルテジェネシスは国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」の日本支部を通じて、渡り鳥保護活動を支援しています。具体的には、同社が運営する美容室で行われるヘアカラーの施術の売上の一部を寄付金として拠出しています。これにより、被災地の湿地再生を助けているのです。
震災後の湿地再生
特に、寄付金は2011年の東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市の湿地再生プロジェクトに使われています。震災により多くの湿地が失われましたが、このプロジェクトの一環として、人工干潟の造成や既存湿地の拡張が進められています。
当初の活動内容
この取り組みは、1件のヘアカラー施術につき5円が寄付されるというもので、年間を通して定期的に寄付を行っていく形になっています。2020年から2024年7月までの合計寄付金額は、次のように推移してきました。
- - 1年目:4,393,800円
- - 2年目:5,293,940円
- - 3年目:5,724,960円
- - 4年目:5,708,125円
- - 5年目:5,743,840円(予定)
渡り鳥のためのサンクチュアリ
この愛情ある支援によって、2022年度には人工干潟が造成され、さらに2023年度には新たな人工干潟が追加されるなど、環境が改善されつつあります。そして、これにより多くの羽ばたく渡り鳥たちが訪れ、重要な休息地が提供されるようになりました。
美容業界の役割
アルテジェネシスのビジョンには、「地域でいちばん愛されるサロン」と「生涯美容師の実現」が掲げられています。このビジョンは、社会的責任を果たしつつ持続的に成長することを目指す、美容業界における新たな挑戦を体現しています。水や自然の美しさを守るために、ヘアカラー施術を通じて積極的に環境保護にも貢献しているのです。
今後のビジョン
今後もアルテジェネシスは、美容業界が果たすべき環境貢献について探求し続けていくことでしょう。水や自然と調和した持続可能な社会を実現するための活動が、地域や環境への愛を育む源となることを期待しています。
このような取り組みは、私たちの生活と自然環境との関係を見直すきっかけにもなります。美を追求する一方で、地球環境にも目を向けることが、これからの美容業界に求められる姿勢と言えるでしょう。