防犯支援官が教える特殊詐欺の現状
2025年5月23日、東京都練馬区の富士見中学校高等学校で、特殊詐欺に対する防犯教室が行われました。このセミナーには、乃木坂46の黒見明香さんとAKB48の佐藤綺星さんが特別防犯支援官として参加。若い世代に向けて、特殊詐欺や犯罪実行者募集についての重要なメッセージが発信されました。
特殊詐欺の現状と若者への警鐘
黒見明香さんは、特殊詐欺の被害が近年増加している現状を説明しました。彼女は「最近は特に若い人たちも被害に遭うケースが増えているので、ぜひ気をつけてほしい」と強い口調で注意を促しました。また、家庭内でもこの話を共有し、両親や祖父母とも情報を共有することで、被害を未然に防ぐことの重要性を訴えました。
このような詐欺は決して他人事ではなく、自分自身が関わる可能性があることを意識することが求められています。家庭の絆を深めることが、詐欺から身を守る一つの方法だと黒見さんは語っていました。
闇バイトの危険性
黒見さんはまた、特に若者の間で危惧される犯罪実行者募集、いわゆる「闇バイト」についても言及。「無知であったがゆえに知らず知らずのうちに犯罪に巻き込まれてしまうことがある。それが一番怖い」と話し、皆にしっかりとした知識を身につけることを呼びかけました。具体的な情報やルールを学ぶことで、無駄なリスクを回避することができると彼女は強調しました。
特殊詐欺防止のための心構え
続いて、佐藤綺星さんが特殊詐欺から身を守るための対策を紹介。「最も重要なことは見知らぬ相手と会話をしないことです。電話がかかってきた際には必ず相手の番号を確認すること」と、具体的な行動指針を示しました。彼女は、疑問や不安を抱くことなく、安易に会話を始めないことが重要だと語り、特に今の時代では「常識」となってきた注意点だと指摘しました。
また、犯罪実行者募集に関する警告もありました。「申し込みをしただけではなく、実行してしまうことがどれほど危険であるかを理解してほしい。警察に捕まるだけではなく、挙げ句の果てには何も報酬も得られないまま無駄に終わる可能性がある」と、リアルなリスクを語りました。
終わりに
最後に、黒見さんと佐藤さんは生徒たちに深い言葉で締めくくりました。「家族と協力し、自分も守るために知識を持つ大切さを忘れずにいてほしい。このセミナーがきっかけとなり、皆さんが自分の未来を明るくしていけることを願っている」とのメッセージが印象的だったこの防犯教室。若い世代の意識向上が、防犯対策において非常に重要であることを再認識させてくれる良い機会となりました。