伝説のHip-HopデュオMobb Deepが新たなアルバム『Infinite』でカムバック
NYのHip-Hop界のレジェンドデュオ、Mobb Deep(モブ・ディープ)が新曲「Against The World」を発表しました。この曲は、故プロディジーの死後初の新作品であり、彼らの音楽の新たな章の幕開けを感じさせるものです。ハヴォックがプロデュースを手掛け、Mass Appeal(マス・アピール)からリリースされるこの楽曲は、来たるニューアルバム『Infinite』のリードトラックとして非常に注目されています。
新アルバム『Infinite』の背景
Mobb Deepのニューアルバム『Infinite』は、Mass Appeal主宰の『Legend Has It...』シリーズの一環として制作されました。これには、Slick Rick、Raekwon、Ghostface Killah、Big L、De La Soul、Nas/DJ Premierの合計7組のHip-Hopレジェンドが参加しています。このような豪華なメンバーによるコラボレーションは、Hip-Hopの魅力とその歴史を再確認させるものです。
アルバムには、ハヴォックの他にもアルケミストがプロデュースに参加し、計4曲を手掛けています。これにより、モブ・ディープの歴史に新たな深みを加えることが期待されています。
新曲「Against The World」の魅力
「Against The World」は、モブ・ディープのアイデンティティそのものを表現した楽曲と言えるでしょう。過去の大ヒット曲「Shook Ones (Part II)」や「Survival Of The Fittest」のDNAを引き継ぎつつ、現代的な感性を融合させています。この曲は、彼らのキャリア初期にあたる1990年代のクイーンズブリッジの荒々しいエネルギーを切実に感じさせながら、新世代のリスナーにもアピールするようなサウンドを提供しています。
ハヴォックは、「この曲は、一つの輪が完結したような感覚だ」と語り、モブ・ディープ特有のダークでリアルなサウンドを再現しつつ、現在のHip-Hopが抱える問題にも響く意義ある曲と強調しています。彼のプロデュースによって、1990年代の黄金期を思わせるビートが復活し、長きにわたり影響を与え続ける理由が伺えます。
彼らの影響力の継続
Mobb Deepは、デビュー以来、ただの音楽グループには留まらず、世界中のアーティストやプロデューサーに多大な影響を与えてきました。「Against The World」とニューアルバム『Infinite』は、その影響力を再確認させる一曲となることでしょう。彼らはレガシーと現代性を見事に融合させ、Hip-Hopシーンにおける自身の地位を確固たるものにしています。
Mobb Deepについて
Mobb Deepは、ハヴォックと故プロディジー(2017年没)から成るデュオであり、Hip-Hop界で最も影響力のあるグループの一つです。彼らは、赤裸々な言葉でありながらも耳から離れないメロディを持つプロダクションスタイルで、イーストコースト・ラップシーンに新風をもたらしました。1995年の名作『The Infamous』はゴールドディスクに認定され、「Shook Ones (Part II)」などの名曲を生み出しました。
これからの彼らの活躍に目が離せません。アルバム『Infinite』のリリースは2025年10月10日、是非とも期待しましょう!