北海道白糠町のたらこ・明太子の魅力を深掘り！手仕事が生んだ絶品返礼品

ふるさと納税でも大人気！北海道・白糠町のたらこ・明太子の秘密

北海道の東部、太平洋を臨む白糠町は、豊かな自然の中で歴史ある漁業が営まれてきた地域です。特に注目すべきは、ここで生産されているたらこと明太子。なぜこの製品が、ふるさと納税返礼品として20万件以上も売れたのか。その秘密を探るため、町内のたらこ・明太子を作る二つの企業、広洋水産株式会社と東和食品株式会社にインタビューを行いました。

北海道の保存食文化とたらこの歴史

明治時代以降、白糠を含む北海道地域では、スケソウダラの漁が盛んになりました。この魚は「捨てるところがない」と言われ、身だけでなく卵（たらこ）や白子も無駄なく利用されます。たらこは塩漬けにすることで保存性が増し、古くからの保存食としての地位を確立しました。

鉄道網や冷凍技術の発展により、たらこは全国に流通し、やがて博多の明太子文化や多彩なたらこ料理が生まれる基盤となりました。

手間暇かけた製造工程

また、製造において両社が共通して大切にしているのは、誠実な向き合い方です。たらこ・明太子づくりには、まる一週間もかかる丁寧なプロセスが必要です。

解凍と漬け込み

スケソウダラの卵は冷凍されて到着し、まずは一晩かけて解凍されます。時期や室温に応じて、解凍条件は都度微調整されます。東和食品の矢澤さんによると、冬場には工場の室温を少し高めに設定することもあるそうです。解凍後、卵は調味液に漬け込まれますが、この工程もただの味付けではなく、専用の「回転樽」を使って細かく調整されています。

選別工程の熟練技

続いて、広洋水産の選別工程では、たらこを30種類もの等級に分けることが求められます。これは、全ての規格を熟知して選ぶため、担当者には10年の経験が必要です。熟練した技術がここに生かされており、実際に現場で目を振るわせながら職人技を展開しています。

鮮度を保つための工夫

両社は鮮度を守るため、室温や品温の管理に非常に気を使っています。広洋水産は二重扉を設けて外気の影響を受けない環境を整え、温度が下がり過ぎてスタッフが作業しにくくなることがないようバランスを取っています。

一方東和食品は、温度測定を定期的に行い、規定時間内に冷蔵庫に戻すことを徹底しています。これらの努力が「おいしいたらこ」を生み出す一因となっているのです。

商品の個性と人気の理由

たらこの個性が異なる理由には、調味や使うシーンを考え抜いた設計が大きく影響しています。広洋水産のたらこは、塩味と辛味が特徴で、ご飯のお供に最適です。対して、東和食品の減塩たらこは健康志向の高まりを受け、家庭向けやスーパーでも親しまれています。

食卓を豊かにするために

各社はそれぞれおすすめの食べ方を提案しています。広洋水産の横川さんは、「丸かじりが好き」と皮まで美味しい自信を見せ、東和食品の矢澤さんは減塩たらこを焼いて楽しんでほしいと語ります。

次世代につなぐ技術と文化

白糠町のたらこ文化を守るためには職人の技を後世に伝えていくことが必要です。東和食品の矢澤さんは新しいマーケットを開拓することを目指し、広洋水産の横川さんは熟練の技を次代へ継承することが急務と語ります。これからも彼らの挑戦は続き、たらこ・明太子の新しい可能性を開いていくでしょう。

ふるさと納税を通じて、この町のたらこ・明太子を家庭で味わってみてはいかがでしょうか。職人の手間と想いが込められた一粒一粒が、あなたの食卓に笑顔をもたらしてくれることでしょう。