服の未来を考える「服の未来どうする?展」
2025年10月28日から2026年1月21日まで、大阪のPLAT UMEKITAにて、体験型展示『服の未来どうする?展』が開催されます。この展示は、衣服のライフサイクルを通じてファッションにおける環境問題を提示し、来場者が自らの思考を深める機会を提供します。主催はハーチ株式会社が企画し、TOPPANにより運営されるPLAT UMEKITAが会場となります。
展示の目的と背景
この展示のコンセプトである「Publishing a Better Future」は、未来のサステナブルな社会を実現するためのアイデアを広めることを目指しています。PLAT UMEKITAは、エシカルテインメントをテーマにした体験型プログラムを展開しており、様々な企業や市民が参加し、共創を促進しています。過去のイベントでは「アップサイクル」や「食のサステナビリティ」など、タイムリーなテーマに焦点を当ててきました。
展示内容と構成
『服の未来どうする?展』では、衣服のライフサイクルを6つの視点で考察します。具体的には「素材」「デザイン」「生産」「販売」「利用」「循環」といったテーマを設け、来場者はそれぞれの問いに対する意識を高めることができます。たとえば、服の生産プロセスや役目を終えた服の行き先について考えることで、私たちの服に対する関わり方を見つめ直すことが期待されています。
来場者は、各テーブルで提供されるインフォグラフィックや参加型の体験コンテンツを通じて、ファッションと環境・社会のつながりを体感しながら学ぶことができます。
参加ブランドの多様な視点
この展示では、以下の6つのブランドが参加し、それぞれ異なる視点から「服の未来」を提案します。
- - KAPOK KNOT: 木の実から創られるファッション
- - SOLIT!: 誰もが心地よく着られるインクルーシブファッション
- - HUMAN TOUCH: 手の動きを可視化するドイツ発のブランド
- - AnotherADdress: 大丸松坂屋のファッションサブスク
- - The Repair Cafe: リペアをテーマにしたショートドキュメンタリー
- - Ukniti: 廃棄ニットを編み直すアップサイクルブランド
これらのブランドは、サステナビリティや多様性の観点から、ファッションのあり方を問い直します。
実践へつなげるプロジェクト
また、会期中はハーチとCYKLUSが協力して進める「Community Loops」プロジェクトも行われます。この取り組みでは、地域内での衣類の回収、修理、再利用を促進し、実際のアクションへとつなげる仕組みを提供します。展示を通じて得た知識を、実生活で活用できる形でフィードバックすることが可能です。
最後に
『服の未来どうする?展』は、私たちが普段何気なく使っている服が、実は多くの環境・社会的課題と絡み合っていることを教えてくれます。この展示を通して、よりサステナブルなファッションへ向けた一歩を踏み出してみませんか。入場は無料で、気軽に訪れてみることをおすすめします。しっかりとした学びと新しい視点を得られる貴重な機会になることでしょう。