海宝直人が語るオペラの世界
5月31日(土)、東京・東劇で開催された特別イベントには、人気俳優の海宝直人さんが登壇し、モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》にまつわるトークを繰り広げました。このイベントは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)が監修したライブビューイングの一環として行われ、オペラを愛する多くのファンで賑わいました。
幸福度120%の喜劇オペラ
現在上演中の《フィガロの結婚》は、笑いと涙が詰まったドタバタ喜劇で、登場人物たちの恋愛模様を巡る騒動が描かれます。特に、この作品は廻り舞台を活用した豪華なプロダクションが特徴です。この日のトークイベントでは、海宝さんが実際にニューヨークのMETを訪れた際の思い出も語り、「演出家ジュリー・テイモアによる『魔笛』の公演は、熱気に満ちたもので、まるで『ライオンキング』のようなパペットも見られ、忘れがたい体験だった」と利点を語りました。
オペラを支えるダ・ポンテの魅力
トークの中では、音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』での役柄についても触れ、「ダ・ポンテは非常に運悪く、苦しみながらも愛にあふれた人生を歩んだ人」と、彼に対する深い愛情を表現しました。
栄光のオープニングシーン
《フィガロの結婚》について海宝さんが特に印象に残っているのは、オープニングの場面です。「セットが回転しながら人物をフォーカスする演出がすごく引き込まれました」と、感激した様子で話しました。また、伯爵夫人役を演じるフェデリカ・ロンバルディの美しいアリアについて「どのようにしてあの歌声が出てくるのか、自宅でも練習しました(笑)」と、その影響を受けたエピソードも披露しました。
METライブビューイングの魅力
海宝さんはオペラの魅力についても語り、「生の歌声では、その場の表情や仕草を近くで観られるのが特別な体験。特にライブビューイングでは、幕間のインタビューや舞台転換も楽しめるところがいいですね」と、ファンへのメッセージを伝えました。トークイベントの最後には、会場にいたファンへにこやかに手を振りながら、感謝の気持ちを表現し、盛況のうちに終了しました。
延長上映と今後のスケジュール
現在上映中の《フィガロの結婚》は、5月30日から6月5日までの期間、全国の映画館で観ることができます。特に東劇では6月12日までの延長上映が予定されています。特筆すべきは、今シーズンの第6作目となることからも、多くのオペラファンが注目している作品です。お見逃しなく!
あらすじ
物語は18世紀スペインのセヴィリャを舞台に、アルマヴィーヴァ伯爵の従僕フィガロが、小間使いのスザンナとの結婚を楽しみにしているところから始まります。しかし、伯爵がスザンナに横恋慕していることを知ったフィガロは、伯爵夫人の助けを借りて伯爵に反撃しようと計画します。様々なキャラクターが絡み合う中、喜劇が展開されます。
詳細は
公式サイトで。