美容代に関する世代別・男女別データ公開
美容に対する投資は、年齢や性別により大きく異なります。調査を行ったのはSong合同会社で、全国の20代から40代の男女450人を対象に、美容にかかる支出実態を明らかにしました。この調査では、代表的なモデルを20代女性(27歳・都内に一人暮らし)と40代男性(42歳・既婚者)として設定し、それぞれの月間支出額や項目別内訳、またそれに関する価値観や節約行動の違いについて深堀りしています。
調査概要
調査の対象は、美容関連に支出のある全国の20〜40代男女450人。インターネットを通じて行われ、有効回答数は450件。調査期間は2025年9月1日から10日までの短期間で行われました。
月間美容支出額の比較
調査によると、20代女性の平均月間美容支出額は18,500円で、中央値は17,000円です。一方、40代男性の平均支出は9,200円、中央値は8,500円でした。20代女性はコスメやスキンケアに多くのお金をかけているのに対し、40代男性はメンズグルーミングに重きを置いていることが分かります。
「美容代は趣味の一部。毎月20,000円ぐらいはかかる」と話す27歳のA.K.さん。一方で、42歳のH.S.さんは「ジム費や散髪を含めると意外と使っている」と語ります。このように、友人との比較によると20代女性の支出が高い傾向にあることが伺えます。
費目別支出内訳と購入頻度
費目別で見ると、20代女性はコスメが37%、スキンケアが28%、ヘアサロンが20%、ネイルが10%を占めています。対照的に、40代男性は散髪が40%、スキンケアが25%、香水が15%、ジム・エステが12%と、少し異なった傾向が見られました。また、購入チャネルでは女性がECサイトと百貨店を使用するのに対し、男性はドラッグストアを多用しています。
「デパコスは月に1回、ドラッグストアは週に1回程度」と語るR.N.さん。香水は年に2回、T.K.さん(41歳、公務員)はその大きな出費を計上しています。ECサイトで定期便としてスキンケア商品を購入することで、コストを抑えているS.M.さん(26歳、事務職)のように、賢い買い物をする人もいます。
価値観と節約行動
高価格帯商品とプチプライス商品を使い分ける習慣は、20代女性では68%、40代男性では54%に見られました。また、年間の大きな投資を行った人は、20代女性で32%、40代男性で18%でした。節約策のランキングでは、クーポン利用が1位(45%)、ポイント活用が2位(39%)、定期便の割引が3位(28%)と続きます。
美容医療は年に一度「自分へのご褒美」として利用するM.I.さん(28歳、看護師)や、ジムの支出を他で工夫しているY.O.さん(43歳、技術職)のように、計画的に美容に投資している人たちが多くいます。
まとめ
この調査から美容支出には性別と世代による明確な違いが存在することが分かりました。20代女性はコスメやスキンケアへの意欲が強く、40代男性は身だしなみや健康維持に努めています。こうした消費行動は、節約志向と投資志向が共存しており、美容業界や小売業者にとって注目すべき重要なインサイトを示しています。これからも美容市場の動向に目が離せません。