熊谷組が提案する持続可能な農業の未来とその戦略とは
2025年10月9日、JPI(日本計画研究所)主催によるセミナーで、株式会社熊谷組の新事業「藻類×アクアポニックス」の事業化とその出口戦略に関する詳細な説明が行われました。このセミナーには同社の新事業開発本部副本部長である新井誠氏が講師として参加し、未来の持続可能な農業についてのビジョンを語りました。
概要と目的
熊谷組は、建設事業の強化を図る中、さらなる成長を遂げるために周辺事業への取り組みを進めています。その一環として生まれたのが「藻類×アクアポニックス」プロジェクトであり、これは微細藻類とアクアポニックス(陸上養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型農業)を融合させた新しい形の農業モデルです。
この実証実験は、佐賀県に設置した研究施設で2024年5月から始まり、持続可能な農業の実現を目指しています。ソリューションとしては、最新の技術を駆使し、地元の佐賀市や佐賀大学との連携を通じて実施されています。
セミナーの内容
セミナーでは、以下の主なポイントが解説されました。
1.
経営戦略と新事業開発
熊谷組が経営の中で位置づけている新事業開発について、具体的な取り組みや戦略が説明されました。特に藻類×アクアポニックスプロジェクトの意義や期待される成果について詳しく述べられました。
2.
藻類とアクアポニックスの統合
このプロジェクトの全体像や実証実験の進捗状況が共有されました。微細藻類の研究から、その栄養価や利用方法なども課題として取り上げられました。
写真はアクアポニックスの運用イメージ
3.
環境への配慮
プロジェクトはカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを視野に入れており、環境保護の観点からも大きな期待が寄せられています。
4.
市場戦略と今後の展望
アクアポニックスのビジネスをどう広げていくか、マーケットイン型の戦略などが真剣に議論されました。特に水耕栽培市場やBtoB・BtoCの販路開拓に関する具体的なビジョンが示されました。
5.
質疑応答と交流
セミナーの後半には参加者との質疑応答や名刺交換の時間が設けられました。これにより新たなビジネスの創出やネットワーキングの機会が生まれました。
まとめ
熊谷組が進める「藻類×アクアポニックス」は、単なる事業開発に留まらず、持続可能な未来を見据えた取り組みです。今回のセミナーは、その一端を知る良い機会となりました。さらなる情報は、アーカイブ配信も利用できるため、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
最後に、このような持続可能な農業の動きが、今後どのように進化していくのか、期待が高まります。株式会社日本計画研究所では、今後もこのような有意義なセミナーを通じて、新しい知見を提供し続けることでしょう。
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