杉山清貴&オメガトライブ、廣石恵一さん追悼ライブを開催
今年3月に急逝したドラマー・廣石恵一さんの足跡が、真夏の東京に大きな影を落としました。7月19日、杉山清貴&オメガトライブは東京・日比谷野外大音楽堂にて特別ライブ「お〜い、ヒロイシ!」を行い、彼を偲びました。
廣石さんは、彼が在籍したオメガトライブのオリジナルメンバーの一人であり、1985年にバンドが解散して以降も、音楽界で重要な役割を果たしてきました。彼が64歳という若さでこの世を去ったことは、多くのファンにとって衝撃でした。このライブは、本来杉山清貴のソロコンサートとして予定されていましたが、急遽バンドライブに変更され、追悼の意を込めた特別なステージとなりました。
開演時刻、会場には満員のファンが集まりました。杉山清貴を中心に他のメンバーがステージに登壇すると、オープニング曲「BECAUSE」で会場の雰囲気を一気に盛り上げます。その後、デビューシングル「SUMMER SUSPICION」が演奏され、ファン達はオメガトライブの色に染まっていきました。
コンサート中、杉山は廣石さんについて言及し、彼の存在感がどれほど大きかったかを語りました。その温かい言葉は、ファンの心にも響き、共に「お〜い、ヒロイシ!」と声を合わせる場面もありました。この一体感が、追悼ライブの中で特別な瞬間となったのです。
曲は続き、名曲「君のハートはマリンブルー」や「ガラスのPALM TREE」が披露され、おなじみの「きゅうてぃぱんちょす」の楽曲も次々と演奏されました。特に印象的だったのは、ゲストドラマーたちのパフォーマンスで、廣石さんへのリスペクトが込められていました。彼の似顔絵が描かれたドラムセットも印象的で、そこには杉山の手が加わったというストーリーも。
ライブは後半に進み、杉山がソロデビューした「さよならのオーシャン」や「サイレンスがいっぱい」も披露され、ファンを楽しませました。そして、アンコールへの期待が高まる中、最後に「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」が演奏されました。この曲の制作に関わった林哲司がゲストとして登場し、会場はさらに盛り上がりました。追悼ライブのフィナーレは「海風通信」で飾られ、廣石さんの思い出が再確認される素晴らしい瞬間でした。
この公演は即座に完売し、多くのファンがチケットを手にすることができなかったと報告されました。それに応える形で、追悼全国ツアー「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」の開催が発表されました。神奈川を皮切りに、福岡、名古屋、大阪、札幌、仙台、広島、新潟、東京の計21公演が予定されており、全国のファンと共に広石さんの思いを伝えていくこととなります。
このライブはただの追悼ではなく、ファンとの絆を深め、音楽を通じて彼の存在を再び感じる特別な機会となります。各都市での詳細については公式サイトをチェックしてください。音楽の力で、廣石さんへの追悼の気持ちを繋いでいきましょう。