万博で感じるものづくりの楽しさと未来を共創するイベント
2025年に開催される大阪・関西万博で、特別なワークショップが開催されます。参加するのは「tamaki niime」で、5月25日に関西パビリオンの多目的エリアに出展します。このイベントは、単なる展示にとどまらず、参加者が実際に手を動かすことで、ものづくりの楽しさを実感できるプログラムとなっています。
『tamaki niime』は、兵庫県西脇市の播州織の産地に拠点を置くブランド。代表の玉木新雌さんは、万博の意義を「時代の先端での発表の場」と捉え、ぜひ多くの人に参加してほしいとメッセージを寄せました。彼女の考えは、ただものを見せるのではなく、体験を通じてメッセージを届けたいというものです。
このワークショップでは、地元アーティストのAYUMI ADACHIさんとのコラボレーションが行われ、「織り合い ORIAI」というテーマで、参加者がハギレとダンボールを使用してアート作品を制作します。手を動かしながら、素材を組み合わせていく体験は、参加者の創造性を引き出し、ものづくりの楽しさを感じさせてくれるでしょう。
地域の力を感じながらの創作体験
AYUMI ADACHIさんは、地元の自然環境や地域の歴史を作品に反映させながら、循環型の生活を追求しているアーティストです。彼女の作品には、命の刹那と生成死滅をテーマにした深い思索が込められており、この万博でのワークショップもその一環として位置づけられています。
【プロジェクト概要】は、ハギレをつなぎ合わせた手織りの要素を取り入れた内容です。具体的には、ヨコ糸をハギレとし、それをダンボールに張ったタテ糸に通す手法で進行します。布に触れながらの創作は、参加者にとって新しい体験となるでしょう。
また、このワークショップは万博の数ヶ月前から始まり、3月18日から22日には西脇市内の施設でのプレイベントも実施されました。参加者との共創的な活動を通じて制作された作品の展示も行われ、地域のアートの発展に貢献しています。
万博を通じての持続可能な未来
「tamaki niime」では、地球環境の持続可能性に真剣に向き合っています。玉木さんは、リサイクル可能なハギレを生かすことで、未来に向けた新しい価値を創造することを目指しています。例えば、ワークショップで創った作品のその後の運命について考える場面も設け、参加者が環境意識を高める機会ともなります。
今後、出展後も作品を環境に還元し、新たな作品への再利用を試みるなど、持続可能な取り組みを続けることが強調されます。このような地に足のついたアプローチが、特に若い世代にとって重要であり、新しいものづくりのかたちとして、未来を見据えた活動が期待されます。
いくぞ、万博!
『いくぞ、万博!』というスローガンのもと、玉木新雌さんは万博を訪れるすべての人々に向けて、ものづくりの楽しさを感じ、新しい価値を発見することを呼びかけています。これを機会にぜひ参加して、共に創る楽しさに触れてみませんか?あなたの手で、世界が変わる瞬間を体験するチャンスです!