音楽がもたらす脳と心への恩恵
高齢化が進む日本で、認知症やメンタルヘルスの問題が深刻です。その中で、音楽活動が脳を活性化し、認知症予防に役立つという研究が進められています。特に、楽器演奏がもたらす効果は注目を集めており、特に未経験者でも便益が得られることが明らかになりました。
共同研究の概要
株式会社池部楽器店と東北大学の研究グループが共同で実施した研究では、65歳から74歳の楽器演奏未経験の高齢者を対象に、16週間にわたってグループ音楽セッションを行いました。このセッションでは、専門講師の指導のもと、ベースギター、キーボード、ドラムなどを使用して童謡や歌謡曲を演奏しました。
セッションの前後には認知機能や心理機能の検査が行われ、その結果、音楽に参加した高齢者は全体的な認知機能や言語性記憶、さらには気分状態が有意に改善されたことが分かりました。対照的に、セッションに参加しなかったグループには大きな変化は見られなかったのです。
音楽の持つ力
今回の研究結果は、楽器演奏が脳や心に良い影響を与えることを示しています。音楽は私たちの生活の中で、心を豊かにし、さらには健康にも寄与する可能性があります。この研究は、高齢者向けのバンドレッスンプログラムの開発に向けた重要なステップともいえるでしょう。
社会的意義
池部楽器店は「心の健康をカナデル」として音楽の重要性を広め、社会に元気を届けることを目指しています。新型コロナウイルスの影響で先行きが暗いなか、「カナデルチカラプロジェクト」によって、音楽を通じて人々に笑顔を届ける多様な活動を行ってきました。
例えば、著名なアーティストを起用したメッセージムービーや無観客ライブ配信など、音楽が持つ力を実感してもらう取り組みです。また、2020年に設立された「カナデルチカラの日」は、音楽に対する関心を高めるイベントとして毎年開催されています。
最後に
音楽はただ楽しむだけでなく、心の健康にも多大な効果をもたらすことが研究によって証明されつつあります。今後、楽器演奏未経験の高齢者向けにも、より多くのセッションが提供されることを期待しましょう。音楽は、私たちの人生をより豊かにしてくれる良きパートナーとなることでしょう。
これからも池部楽器店は、音楽を通じて人々の生活を支え、音楽業界の発展に貢献していきます。音楽の力を感じながら、豊かな人生を共に楽しみたいですね。