保育の2025年問題を見据えた新サービス「すくすくOisix」
2025年、保育業界は多くの課題に直面しています。厚生労働省の調査によると、利用児童数がこの年にピークに達する見込みで、これに伴い多くの保育施設が運営困難に陥る恐れがあります。この状況を受けて、オイシックス・ラ・大地株式会社は新たに保育施設向けの業務用ミールキット「すくすくOisix」と、献立発注の新しいシステムを2月3日から提供開始します。
深刻な保育環境の現状
「保育の2025年問題」は、保育の質の低下や保育料の値上げ、労働環境の悪化といった深刻な問題をもたらす可能性があります。日本の出生率は低下傾向にあり、保育施設の利用者数が減少することで、保育士の配置基準が変わり、施設運営の財源が圧迫されるといった悪循環が懸念されています。これにより、保育業界では「選ばれる園」となるためのさまざまな取り組みが求められています。
新モデルで時短とコスト削減を実現
オイシックスは、シダックスフードサービスと連携し、「タイパ給食」として業務用ミールキットの新モデルを発表しました。この新モデルでは、子どもたちに安心・安全な食材を提供しつつ、調理時間を最大50%削減、食材費と人件費を合わせて最大22%のコストカットを実現します。これまで野菜を原体で提供していたものをカット済みで届けることで、調理の効率を大幅に改善。さらに、加熱済みの肉類や、調理が済んだおやつもラインアップに追加し、食材の調理時間をさらに短縮したのです。
専用システムでオリジナル献立を簡単に
また、保育施設がオリジナルの特別献立を提供したいというニーズに応えるために、新たに導入される献立発注システムでは、栄養の計算や食材発注の助けを自動化。これにより、事務作業の手間を省き、保育施設が独自の献立をスムーズに提供できるようになります。利用者からも高評価を得ている「手づくり給食ミールキット」は、栄養士が作成したノウハウを駆使しており、オリジナルの食育プログラムも取り入れることができるため、食を楽しむだけでなく、教育の観点からも支持されています。
未来を見据えた安心の食の提供
「すくすくOisix」は、単なる給食の提供ではなく、保育施設が利用しやすい形でサポートを行い、食の楽しさを広げることを目指しています。また、オイシックス・ラ・大地株式会社は、持続可能な社会づくりに貢献するために、食品廃棄の削減を重視し、サブスクリプションモデルを有効活用しています。さまざまな困難が待ち受ける保育業界ですが、オイシックスの提供するこの新しいサービスは、未来を見据えた理想の給食環境を実現する第一歩となるでしょう。
【参考リンク】
すくすくOisix公式サイト