ココラシカが成人式ワンマンで未来への決意を示す感動の夜
2026年1月17日、東京・渋谷のShibuya eggmanでは、ココラシカのワンマンライブ「乾杯〜ココラシカ成人式ワンマンライブ〜」が開催されました。この日は、バンドのメンバー全員が20歳を迎える節目の年にあたります。昨年メジャーデビューを果たした彼らは、その洗練されたサウンドとフレッシュな存在感で多くのファンを魅了しています。
このライブのテーマは「成人式」。メンバーは、この日のために特別に選んだスタイリッシュなスーツを身にまとい、開演時間を迎えました。最初に披露されたのは、楽曲「ダークヒーロー」。こうき(Vo./Key.)の「踊れるか、みんな!」という呼びかけとともに、リズミカルな四つ打ちのダンスナンバーが続き、フロア全体の熱気が高まります。らなのグルーヴィーなベース、こたのタイトなドラム、そしてこうきのピアノと歌が融合し、満員の観客を惹きつけました。
続いて彼らは、過去を振り返る楽曲を披露すると宣言。その後、高校時代のEP『Sign』収録のバラード「三つ葉のクローバー」と、ジャジーな「占い師」が歌われ、しっとりとした雰囲気が漂いました。メンバーが緊張を感じつつも、次第に演奏が本領を発揮し、観客との一体感が生まれていきます。
中盤には、人気曲の投票で1位を獲得した「花瓶」から始まりました。温もりのあるメロディが心を打ち、続く「眠る宝石箱」やウィンターバラードの「白い嘘」では、静かに歌の世界に引き込まれていきます。特に「寂しさを拾って」の時には、観客の手拍子が会場内に響き渡る瞬間があり、シティポップの持つ独特な爽やかさが伝わってきました。
終盤にかけて、こうきは観客に向かって「一緒に踊ってくれますか?」と問いかけ、再びアップテンポなナンバー「恋よ、踊り出せ」を披露。コール&レスポンスで盛り上がり、会場全体が一つとなる瞬間が訪れました。80sポップを思わせる「溶けないで」では、こうきのヴォーカルが絶妙なバランスで支えられ、リズムセクションが一体になって音楽の深みを作り出しています。
本編のラストでは、山下達郎のカバー「いつか」を披露し、その後「ごめんね」が演奏されます。このアレンジには、原曲への深いリスペクトを感じさせる瞬間がありました。心地よい余韻が残る中、メンバーはステージを後にしました。
大きな拍手を受けながらアンコールに帰ってきた彼らは、プロデューサーから贈られたシャンパンを開け、「乾杯!」と成人を祝います。こうきは、音楽への純粋な思いを綴った手紙を読み上げ、新曲「御守り」を披露。穏やかなリズムに乗せ、切ないながらも力強いメロディが響き渡ります。この曲は、彼らが大切にしている「音楽愛」の象徴ではないかと感じさせられました。
セトリを締めくくったのは「最後の花火」。シンガロングしたフロア全体が一体感に包まれ、温かい余韻を残しつつライブは幕を閉じました。成長を続ける彼らの姿には、これからの未来に向けた期待感が高まり、ファンにとって忘れられない夜となりました。
*取材・文=柴 那典 / 撮影=きるけ。