Vintage Buyer College POP-UPショップの魅力
2023年に行われたVintage Buyer College(V.B.C.)のPOP-UPショップが話題を呼んでいます。このイベントでは、個性豊かな古着バイヤーたちが一堂に会し、実際に古着を手に取りながらその魅力を再発見する素晴らしい機会を提供しました。一方で、リメイクアーティストの堀上武志さんも参加し、彼自身の独自の世界観を披露しました。
凄腕リメイクアーティスト堀上武志さんの紹介
堀上武志さんは「SarAeruC」のオーナーであり、古着をただ再利用するだけでなく、見事なアートに昇華させる能力で知られています。彼は京都大学で開催された「着物リメイクファッションショー」にも参加し、「晴れの日 is every day」というテーマのもと、個性的なリメイク作品を発表しました。特に着物を再構築する斬新なデザインが注目を集めました。
リメイクの入口
堀上さんのリメイクへの情熱は、高校時代に遡ります。当時、ファッションに興味を持っていた彼は、お金がないためにオシャレな服を手に入れることができず、「無いなら作ればいい!」という決意からリメイク活動を始めました。その後の雑誌コンテストで全国2位を受賞し、20年以上にわたって一点ものの別個な作品を作り続けています。
堀上さんは映画『トゥルーコスト』を観たことでファッション業界の課題解決にも関心を持ち、「服を作ってくれた人の苦労をなかったことにしたくない」と持続可能な社会を目指して毎日活動しています。彼が大切にしているのは、古着のリスペクトと環境への配慮です。
SarAeruC [サラエルク]の哲学
「SarAeruC」というブランド名は“食べ切る”という意味を持ち、堀上さんは古着の素材を大切に使うことを心掛けています。糸を解かずに立体裁断し、古着の尊厳を保ちながら作品を作り上げる姿勢が、彼の作品には色濃く反映されています。
POP-UPショップの成功
このPOP-UPショップでは、全国の古着バイヤーが厳選したアイテムが集まり、初日には27万円の売上を達成しました。総販売点数は1199点に上るなど、その盛り上がりは目を見張るものでした。バイヤーたちは、ネット販売だけではなく、リアルな対話を通じて古着の魅力を直接アプローチし、多くのお客様との交流を楽しみました。
経験を通じた成長
V.B.C.生初のPOP-UPショップへの参加者は、アパレル経験があるにもかかわらず、大人数をまとめる難しさやスピーディーな判断力が求められ、苦戦したとも語っています。しかし、さまざまなサポートやお客様とのコミュニケーションを経て、再びモチベーションを保つことができたという感想も多く寄せられました。彼らは自分が選んだ商品を直接お客様に届ける喜びと、そのプロセスが自身の成長に繋がったと感じています。
堀上さんの今後の取り組み
堀上さんは今後もリメイクアーティストとしての活動を続けつつ、古着バイヤーを副業とし、地域でのリメイクワークショップの開催や、ファッション業界の持続可能性を促進するための取り組みを進める予定です。彼の挑戦は、新しいファッションの可能性を広げ、より多くの人々にその魅力を伝えることに繋がるでしょう。堀上武志さんの今後の活動にも注目です。