シャープ、セキュリティ基準を満たしたAIoT家電
シャープは、近年急増するIoT(Internet of Things)製品の安全性を向上させるため、大きな一歩を踏み出しました。2016年から販売を開始したAIoT家電が、業界最多となる5カテゴリー、合計77機種が独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の定めるIoT製品向け、セキュリティラベリング制度「JC-STAR」の適合ラベル★1(レベル1)を取得したのです。これは、ユーザーが安心してIoT家電を使用できるための重要な指標となります。
IoT製品の急成長とそのリスク
近年、私たちの生活に大きな影響を与えるIoT製品は飛躍的な成長を遂げています。冷蔵庫や空気清浄機など、家庭内で使用される家電から、ウェアラブルデバイスに至るまで、多様な製品がネットワークに接続されることで、日常生活を便利にする機能を提供しています。しかし、それに伴いIoT製品を狙ったサイバー攻撃も増加しています。これを受け、製品のセキュリティ強化は急務とされています。
安全性を担保する「JC-STAR」制度
「JC-STAR」は、経済産業省とIPAが主導する、IoT製品のセキュリティ機能を基準に沿って評価し、可視化するための評価制度です。この制度が導入されることで、製品のセキュリティがよりわかりやすくなり、消費者が安心してIoT製品を選択できるようになることが期待されています。2025年からの運用開始に向けて、この基準に準拠した製品が増えていくでしょう。
シャープの取り組みと今後の展望
シャープはこれまで、累計で12カテゴリー1000機種以上のAIoT製品を展開し、クラウドの人工知能と連携させることで「人に寄り添う」家電の実現を目指してきました。今回、同社の77機種が「JC-STAR」適合ラベルを取得したことで、これまでの努力が実を結びました。今後も新製品の開発及び実施において、セキュリティラベルの取得を積極的に行っていく方針です。
ユーザーの信頼を得るために
シャープでは、IoT機器が家庭の様々な場面で使われることを考え、セキュリティ対策についても真剣に取り組む姿勢を示しています。特に、生活の中で頻繁に使用される家電において、安心・安全は最も重視される要素です。そのため、ユーザーの信頼を得るためにも、セキュリティを最優先にした開発が求められます。
今後、AIoT家電のカテゴリーや機種のさらなる拡充を目指し、より便利で安全な製品の提供を続けていくでしょう。特に、日常生活を支える家電のセキュリティを強化することで、私たちの生活が一層豊かになることを期待しています。
このように、シャープは製品の利便性を追求しつつも、安全性を同時に確保するための努力を続けています。これからも、技術革新とともに進化するAIoT家電に注目していきたいですね。