新世代UKソウルの魅力を伝える「Absence」
注目のソウルアーティスト、
Jerome Thomasが新たなシングル「
Absence」を
2月27日にリリースしました。この曲は、物理的な距離や心理的な距離についての緊張感をテーマにしていますが、特に強調されているのが、感情が距離によって揺らがないというメッセージです。Jerome Thomasはこの曲について「地理的な距離は感情の距離を示すものではなく、これは大切な人に伝えたいメッセージが込められています」と話しています。
Jerome Thomasはロンドン・ハックニーに育ち、幼少期から音楽に触れてきました。彼は抑制の効いた表現力と豊かなハーモニーで、UKソウルシーンにおいて独自の立ち位置を確立してきました。過去の作品には『Conversations』『Moodswings Vol.1』『That Secret Sauce』、そして最新作『Submerge』があり、これらの作品は
COLORSや
BBC 1Xtraなどのメディアからも高く評価されています。また、
Complexや
i-D、さらには
Vogue Italiaといった大手メディアでも取り上げられていることから、その実力は世間に広く認知されています。
「Absence」の制作は、
2024年にロンドンで行われた
FloFilzのライブを機にスタートしました。Jerome Thomasとプロデューサーの
Makzoが出会ったのがきっかけです。Makzoはカナダ出身で、現在はロンドンを拠点にしているプロデューサーで、
JDillaや
9thWonder、
Ta-kuなどの影響を受けたヒップホップ、R&B、エレクトロニックを融合させたビートメイキングで有名です。そして、さらにフランスから
Lucid Greenが加わり、彼のメロディアスでジャズ感覚のアプローチが加わりました。このように、多彩なバックグラウンドを持つアーティストたちが集結したことで、視覚的にも聴覚的にも豊かな作品となっています。
「Absence」のサウンドは、徐々に温かさを増しながら展開します。柔らかなベースラインや穏やかなグルーヴ、シンプルながらも深いハーモニーが、Jerome Thomasのヴォーカルに自然な息吹を与えています。その歌声からは、
D’Angeloを彷彿とさせる抑制された表現を感じる一方で、現代的なR&Bの要素も取り入れられています。特に、
SiR以降に登場したアーティストたちとの共鳴も見逃せません。
この曲は、過剰な言葉や感情に頼ることなく、確かな信頼感と愛情を伝える力を持っています。「Absence」はJerome Thomas、Makzo、Lucid Greenにとっての初のコラボレーション作品であり、モダンソウルの新たな地平を開く一曲として、多くのリスナーの心に響くこと間違いありません。興味のある方は是非、配信リンクからチェックしてみてください。
こちらから聴けます。
彼らのコラボレーションがどのように進化し、さらなる作品に結びついていくのか、今後の展開が楽しみです。それぞれの個性が融合した「Absence」は、音楽シーンに新たな風を吹き込む一曲として、多くのファンに愛されることでしょう。