触感研究の新手法
2026-05-12 12:55:05

ポーラ化成工業の中村研究員、触感研究で優秀発表賞を受賞!

触感の新たな可能性を切り開く若き研究者



ポーラ・オルビスグループに所属するポーラ化成工業株式会社の中村萌研究員が、第21回日本感性工学会春季大会において、特に優れた成果を発表し、優秀発表賞を受賞しました。この発表は、消費者が自由に表現する触り心地を物性データと結びつけ、新たな製品設計に活かす手法を提案しています。近年、多くの製品において触感が重要視されている中で、今回の研究がどれほどの影響を及ぼすのか注目です。

受賞内容と研究の背景


発表タイトルは「自由記述データに基づく触覚印象と物理的特徴の対照学習―触りごこちを伝える『自由なことば』を設計につなぐ―」です。この研究は、消費者が表現する感触の印象を、具体的なデータに変換し、設計に利用するためのものです。さらに、中村研究員は、触り心地が消費者の製品選択に大きな影響を与えることを強調しました。人々は自然な言葉で触感を表現する一方で、開発現場ではそれを専門用語に置き換える必要がありますが、その過程で微妙なニュアンスが失われてしまうことが課題でした。

対照学習という画期的手法


中村研究員は、自由記述のデータを数値化し、言語と物性を同一の枠組みで捉える「対照学習」という手法を提案しました。このアプローチにより、生活者の感じた触り心地を定量的に測定できるようになります。例えば、「雪のようにすっと溶ける感じ」といった表現を数値化することで、特定の物性値を推定したり、類似した触り心地を持つアイテムを特定したりすることが可能になるのです。これまでの評価語では捉えきれなかった、微妙なニュアンスや文脈も反映できるため、設計における理解が深まります。

未来への展望


この研究の成果は、今後の化粧品設計に大いに寄与することが期待されています。特に、消費者の触覚ニーズをしっかりと把握するための基盤が築かれつつあります。また、SNSやレビューなどの自由記述を活用することで、市場の潜在ニーズをさらに細かく分析し、設計支援の高度化へとつなげることが可能になります。

中村萌研究員のビジョン


中村研究員自身は、「自由な言葉」を感性の宝庫と見なしており、今後はこの知見を基に化粧品特有の繊細な触り心地や使用状況を研究し続けたいと語っています。ポーラ化成工業の理念、「感受性のスイッチを全開にする」のもと、化粧品を超えた研究を通じて、美とコミュニケーションの進展に寄与していく意欲を示しました。

まとめ


中村萌研究員の受賞は、ポーラ化成工業にとっても大きな成果であり、触感の研究が化粧品業界においてどのように応用されるのか、今後の展開に期待が高まります。新たな設計手法の提供は、消費者とブランドのさらなる結びつきと信頼感の構築につながるでしょう。


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