新日本製薬とshoichiが進める商品廃棄ロス削減の新たな挑戦
近年、地球温暖化や異常気象が進行する中、廃棄物の処理に伴うCO₂排出が重要な問題として浮上しています。特に、廃棄ロスは焼却や運搬を通じて温室効果ガスの発生に寄与し、環境への影響は無視できません。そうした状況を受け、新日本製薬株式会社とリサイクルビジネスを手がける株式会社shoichiがタッグを組み、2025年より「商品廃棄ロス削減」の取り組みを開始します。これは新日本製薬が掲げる2050年の「カーボンニュートラル」達成を目指す活動の一環です。
取り組みの背景
私たちは、持続可能性の必要性が高まる現代において、身近な製品の利用方法を根本から見直す必要があります。shoichiでは、企業から出る余剰在庫や廃棄予定商品を再資源化するシステムを構築し、効率的にリサイクルを進めてきました。この新しい手法は、廃棄物を出さずに再利用することで、価値を生み出します。新日本製薬との連携を通じて、商品を素材別に分別し、紙箱やプラスチック容器を効率的に再利用する仕組みを整えています。
商品廃棄ロス削減の具体的な内容
新たにスタートする「商品廃棄ロス削減」の取り組みでは、紙箱は再生紙に、プラスチック容器は洗浄後に再生プラスチックとして処理され、内容物はサーマル燃料として再利用されます。このプロセスにより、年間約630トンのCO₂排出削減が期待されています。
この取り組みは、無駄を減らすだけでなく、限られた資源を再び有効活用するモデルにもなります。shoichiは、企業と協力しながら循環型社会の実現に向けて、今後も積極的に活動を続けていく所存です。
リサイクルの流れ
リサイクル対象となる化粧品の容器は、shoichiが運営する就労支援施設で処理されます。作業は手作業により行われ、容器からラベルやパッケージを丁寧にはがし、内容物を分離。その後、プラスチックや紙ごとに分けて、簡易的に洗浄します。この一連の工程は、大量処理が難しい業界の課題を克服し、環境への負荷軽減だけでなく新たな雇用も生み出すことを目指しています。
分別された後、容器は回収業者に引き渡され、新たな製品へと生まれ変わります。内容物は専用業者によりサーマルリサイクルにかけられ、エネルギー資源として再利用されます。
新日本製薬の使命
新日本製薬株式会社は福岡市に本社を置き、美と健康をテーマにした商品の通信販売を主軸に展開しています。化粧品や健康食品、医薬品の企画と流通を担い、「新しい価値で、笑顔あふれる毎日をつくる」を企業理念に掲げ、多くの人々の生活に美しさと健康を提供しています。
最後に
shoichiと新日本製薬の取り組みは、企業が環境へ与える影響を軽減しつつ、持続可能な未来のための道筋を示す大きな一歩です。廃棄物はただ捨てるだけではなく、価値として生まれ変わるチャンスを持つことを理解することが、私たち一人ひとりに求められています。これからも私たちの取り組みにご注目ください。