ナリス化粧品が女性活躍推進部門での受賞を果たす
2025年、大阪・関西万博の会場で行われたEXPO 2025 JPO-WIPO AWARDの授賞式において、株式会社ナリス化粧品が「女性活躍推進部門」での受賞を果たしました。この栄誉ある受賞には、同社が長年にわたって取り組んできた女性の活躍を推進するための数々の施策が高く評価されています。
受賞式の様子と成田美穂取締役のスピーチ
10月4日、万博会場で行われた授賞式では、ナリス化粧品の取締役である成田美穂氏が壇上に立ち、受賞スピーチを行いました。スピーチでは、同社が目指す働きやすい環境作りについて述べ、女性が結婚や出産後もキャリアを築ける制度の重要性を強調しました。
多様な制度と革新
ナリス化粧品は、従来からの産休・育休制度だけでなく、2012年からは復職支援金や育休期間の在職年数加算など、様々な制度を導入してきました。特に目を引くのは、育休や時短勤務、子の看護休暇の導入など、女性社員が働きやすい職場環境を整える数々の施策です。これにより、研究開発部では女性社員の比率が54名中34名(うち6名が管理職)という高い割合を維持しています。
また、全体の女性社員比率は2012年の19%から2025年には39%に上昇しています。さらに、ママ管理職の比率も2012年の21%から52%に達しました。
研究開発における女性の活躍
特に注目すべきは、同社の女性研究員が積極的に特許出願や学術発表に取り組んでいる点です。研究開発の現場では、働きながら博士号を取得し、学会で優秀演題に選出される女性研究員もおり、他のメンバーの研究サポートや若手社員の特許教育にも力を入れているとのこと。
企業文化の変革
ナリス化粧品は、2000年代初頭には女性社員比率が25%程度でしたが、様々な制度改革を経て徐々に増加しています。2018年から始まった「パテントキャンプ」や「パテント道場」といった取り組みは、知財活用力を強化し、特許出願を促進する企業文化を築くことに寄与しています。また、マネージャー職とスペシャリスト職を同等に評価する新人事制度を導入し、専門職社員の知識や技術を重視する環境も整えました。
ナリス化粧品の取り組みの歴史
ナリス化粧品は1985年から産休・育休制度を導入し、時代に応じて様々な施策を展開してきました。過去には、育休からの復職率100%や時間有休制度の導入など、女性が安心して働ける環境を確立しています。最近では、2023年にプラチナくるみんを取得し、育児と仕事を両立できる制度の更なる充実を図っています。
まとめ
2025年の大阪・関西万博での受賞を通じて、ナリス化粧品の女性活躍推進に向けた努力が再確認されました。この受賞は、同社が目指す思いを体現したものとも言えるでしょう。今後もナリス化粧品の取り組みに期待が寄せられています。