貝印の新提案
2026-08-07 12:30:34

貝印が嚥下障害に対応した自動調理器開発を進める理由とは?

貝印が手がける新たな挑戦、嚥下障害者向け自動調理器の実証実験が始まる



グローバル刃物メーカーの貝印株式会社が、2026年9月より嚥下障害をお持ちの方に向けた新しい食形態「まとまりマッシュ食」を調理する自動調理器の実証実験を開始します。医療福祉施設との連携を通じて、食事の楽しさと安全性を両立させることを目指すこの取り組みについて詳しくご紹介します。

嚥下障害の課題を解決する新しい選択肢



嚥下障害を抱える方々にとって、食事はただの栄養補給の手段ではなく、生活の質を向上させる重要な時間です。しかし、従来のペースト食は見た目や食感、味わいの面で様々な課題があり、食事を楽しみにくいという声が上がっていました。そこで、提案されたのが「まとまりマッシュ食」です。

「まとまりマッシュ」とは、舌や歯ぐきで簡単に押しつぶせるように調整された食材のこと。粒がありながらもまとまりがあり、嚥下しやすい形状で提供されます。焼き魚や肉料理などを粘性のある食材と組み合わせてマッシュすることで、質感も豊かで食べる楽しさを損なわず、安全に食べられる特徴があります。

この新しい食形態を手軽に調理できる自動調理器の開発は、誰でも「まとまりマッシュ食」を簡単に作れることを目指しています。すなわち、食べたい料理を家族と一緒に楽しむことができるのです。

医療・介護現場の声を反映した開発過程



このプロジェクトは、社会福祉法人小羊学園の医務部長である淺野一恵医師からの提案をきっかけにスタートしました。医療・介護現場で実用しやすい機器を開発するためには、多くの現場の声を取り入れる必要があります。

ファルマバレーセンターの支援により、医療機関のニーズを把握し、適切な技術を持つ貝印が参加する形で、共同研究を進めることになりました。この取り組みは、静岡県産業振興財団の助成金にも採択され、実現に向けて着実にステップを踏んでいます。

自動調理器の技術的背景



貝印は長年にわたり刃物や調理器具、調理家電を手掛けてきた企業です。これまでの技術を駆使し、今回開発される自動調理器では、「SELECT100®」のコードレスブレンダーで培った電動回転技術を活かし、毎分約14,000回転のハイパワーモーターを用いて、円滑かつ安全に「まとまりマッシュ食」を調理できるよう工夫が凝らされています。

未来への展望



2026年9月には、複数の医療・福祉施設において実証実験が行われ、食事を作る側と食べる側それぞれの使用感や運用課題についてのフィードバックが集められます。これによって、家庭での利用も視野に入れながら改良が進む予定です。このプロジェクトは、「食べる喜び」と「安全性」を両立することにより、嚥下障害のある方々の生活の質を向上させることを目指しています。

淺野医師は、今後の実証実験による知見をもとに、更なる改善を進めていく意向を示しており、「まとまりマッシュ食」を簡変化させることで、選択肢の広がりを期待しています。

接種嚥下に課題を抱える方々が、安全に、楽しく食事を楽しむことができ、またそれをサポートする側の負担も軽減できる状態を実現するために、貝印はこの取り組みを通じて、新たな価値を創出し続けます。


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