ŌURAが9億ドル超を調達、新たな健康イノベーションを推進

フィンランドとサンフランシスコに本社を置くŌURAが、健康管理の新しい可能性を広げるために、9億ドル超の資金調達を成功させました。Fidelity Management & Research Companyを筆頭に、ICONIQなどの新規投資家が参加した今回の資金調達により、ŌURAは企業価値が約110億ドルに達しました。この資金を活用して、消費者に対する健康意識の向上と、より良い生活習慣を促進することを目指しています。

健康イノベーションの加速

新しい資金を使って、ŌURAはAI技術と製品イノベーションの強化、世界的な流通網の拡大、新機能の開発を行い、予防医療におけるリーディングプラットフォームとしての地位を確立することを目指しています。Oura Ringの販売は、2015年の発売から550万個を超え、最近の1年だけで過半数販売されました。この成長は、同社が2024年に5億ドル超の収益を予想し、前年比で倍増する見込みを示しています。

CEOのTom Haleは、「この資金調達は、当社が提供する健康サポートの裏付けであり、何百万もの人々が私たちを信頼してくれている証です。私たちは、消費者や医療提供者と協力することで、より良い健康習慣を促進し、予防医療の発展を目指しています」と述べています。

新たな役員の任命

また、ŌURAは取締役会の強化も行い、David Shumanを新しい取締役会議長に任命しました。彼は2016年からOuraの取締役を務めており、これからの成長において重要な役割を果たすと期待されています。

Eurie Kimも、これまでの取締役会長としての貢献を評価されながら、引き続きŌURAの成長を支えていく意向を示しました。CEO Tom Haleは、「これからもEurieの指導が重要だ」と述べています。

新たな取締役の加入

新たに取締役に指名されたWen Hsiehは、ハードテック分野での豊富な経験を持つ人物です。彼はバッテリー技術やカスタムシリコンに関する専門的な知識を有しており、ŌURAの健康分野における挑戦を支えるでしょう。

David Shumanは今回の成長について「過去1年間での成長と影響力は驚くべきものです。ŌURAは収益を倍増させ、新しいソリューションを提供してきました」と律儀に感謝を述べました。

新製品の展開

ŌURAは新colorのOura Ring 4 Ceramicや、初のハードウェアアクセサリーであるOura Ring 4 Charging Caseなど、多彩な製品を展開しています。また、ユーザーがアプリ内で検査の予約や結果確認をできる新機能「Health Panels」も導入しました。このような新機能は、日常的な健康の理解と管理を可能にします。

ただし、これらの新製品は日本国内ではまだ正式に発売されていないため、日本のユーザーにとっては今後の展開が待ち望まれます。

ŌURAの将来

ŌURAは、世界中の人々が長くて健康的な生活を送るためのサポートをすることを使命としており、これは「シックケア（疾病治療）」から「プリベンティブヘルス（予防医療）」へのシフトを目指しています。睡眠、ストレス、女性の健康など、さまざまな視点からアプローチを行い、毎日の健康習慣をサポートすることで、より多くのパートナーと協力していく方針です。

2023年のニュースを通じて、ŌURAの進化とともに、予防医療におけるウェアラブルデバイスの重要性が高まることが期待されています。