凍結技術の進化!株式会社FUが生産量を約10倍にする液冷凍結の秘密とは
近年、フグの品質と安全性を維持しながら迅速な凍結処理が求められています。その中で株式会社FUは、「ZERO Freezer」を導入したことで、生産量を驚異の約10倍に増加させることに成功しました。これは一体、どのような進化を遂げた結果なのでしょうか。
■ 導入された背景
2022年6月、株式会社FUは急速に変化するフグ加工業界の中で、輸出向け市場に対応するため「ZERO Freezer」を導入しました。導入当初は限られた生産体制でしたが、2024年にはフグの取り扱いに関する規制が緩和され、法的なハードルが大幅に下がりました。これにより、回転寿司チェーンを中心に取引先が急増し、舞台が整いました。導入からわずか1年足らずで生産量は驚異的に増加し、1日あたりの凍結回数も急増。これに伴い、凍結機の処理能力の向上が求められました。
■ 温度管理の重要性
凍結作業における品質維持は、温度の管理と安定性に依存します。しかし、凍結処理が進むごとにブライン温度がわずかに上昇し、凍結待ちの時間が生じていました。この待機時間が長くなるほど、作業者の負担も膨れ上がります。古川社長も当時を振り返り、「冷凍待ちの状態が続き、現場に無理が生じていた」と明かしています。これはすべての生産行程に影響を及ぼすディスアドバンテージでした。
■ ZERO Freezerの能力向上
このような課題を受けて、「ZERO Freezer」の能力アップグレードを実施。具体的には、処理能力が約1.6倍に上昇しました。これにより、凍結温度の安定性が格段に改善され、連続運転中でもブライン温度を-32℃以下に保つことが可能になったのです。これによって凍結時間も短縮され、1バッチあたりの凍結時間が約13分から約11分に短縮。さらに、以前にあった待機時間がゼロになることで、作業効率が大きく向上しました。
■ 人件費と作業効率の改善
古川社長は、「人件費の管理は経営にとって最も重要なテーマ」と強調しています。従来なら1時間かかっていた凍結作業が、今では約10分で可能になりました。この効率性は、資源の無駄を省き、結果としてコスト削減にも寄与しています。
■ 高評価と今後の展望
古川社長は、評価を10点満点中8点とし、「能力アップの効果は想定以上で、連続運転ができるようになったのは非常に大きい」と感想を述べました。しかし、一方で「最初に上位スペックを提案してほしかった」という要望もあり、それは今後の改善点として受け止められています。
国際フグ協会の活動を通じて、海外市場への進出も視野に入れている株式会社FU。古川社長は、「ゼロカラの凍結品質の高さをBtoB向けにアピールしていきたい」と展望を語っています。冷凍したフグの白子が持つ驚きの味わいを、多くの人に体験してもらうことを願っています。
■ 企業紹介
株式会社FU
株式会社ゼロカラ
これからも、株式会社FUは凍結処理の品質向上と作業効率化に注力していくことが期待されます。