JINSが新卒初任給を30万円に引き上げ、グローバル拡大に向けた未来への投資
ジンズホールディングスが初任給を引き上げ
株式会社ジンズホールディングス(JINS)は、2026年度新卒社員の初任給を30万円に引き上げることを発表しました。これは、同社が「グローバル社員」として新卒社員の位置づけを強化し、その育成を図るための重要な一歩です。今期の初任給から35,000円増の300,000円になるこの施策は、アイウエア業界の中でも圧倒的な水準を誇ります。これにより、JINSは世界で通用する優れた人材を採用し、教育することを計画しています。
グローバル展開に向けた人材育成
JINSのビジョンは「Magnify Life - まだ見ぬ、ひかりを」です。このビジョンのもと、同社は世界中の人々のライフスタイルを豊かにすることを目指しています。国内に509店舗を構え、中国、アメリカ、台湾、香港、フィリピンへの展開を進めているJINSは、さらにベトナム進出も決定しました。これにより、既存の市場に加えて新たな国への進出を通じて、事業の拡大を図っています。
顧客体験を向上させるためには、質の高いサービスが不可欠です。それには、高いグローバル志向を持つ人材の採用が重要であるとJINSは認識しています。新卒社員は基本的にグローバル社員として採用され、海外での店舗運営を経験し、世界的に通用するスキルを身につけることが期待されています。そのため、2025年9月から店舗の正社員の基本給は15,000円増加し、グローバル社員選択時の手当も20,000円増に設定されます。これにより、従業員の報酬面でも優位性を保つことができます。
個人に寄り添ったキャリアパス
もちろん、日本国内で地域に特化して働きたいと考えている社員もいます。JINSはそのニーズにも応えるため、地域限定の勤務を選択できる仕組みを導入します。この取り組みによって、グローバル社員としての経験を経た後に、勤務地域を選択できる「リージョナル社員」への転向が可能になります。それに伴い、リージョナル社員の基本給も増額し、従業員の待遇改善を進めていきます。
JINSは今後も従業員の能力や意欲に応えることで、人材の育成や待遇の向上、キャリアパスの多様な選択肢を提供し続けます。グローバルな成長戦略を推進する中で、社員一人ひとりが自分のキャリアを築けるよう尽力していく姿勢を表明しています。この新たな方針は、期待される人材獲得と育成を通じて、企業としての持続的成長を実現するための重要なステップと言えるでしょう。