リモートワーク後の集中力低下現象を探る
新年を迎え、企業はオフィスへの出社を再評価し始めています。 けれども、全国のオフィスワーカーに実施した調査によると、実に約8割の人々が「オフィスで集中できていない」と感じていることが明らかになりました。この問題の背景には、リモートワークの普及とそれに伴う働き方への変化が深く関与しているようです。
■オフィス勤務の実態
2023年に入り、多くの企業が出社を求める傾向を示しています。調査によれば、週に3回以上オフィスに出社するデスクワーカーは81.5%にも達しており、リモートワーク経験者の半数以上が出社義務化を経験しています。 コロナ禍を経ての出社回帰に伴い、元々のオフィス勤務の実態に戻る中、逆に「集中できない」という新たな悩みが浮き彫りとなったのです。
■集中できない現代人の心理
調査データによると、リモートワークを経た結果、約8割のワーカーが「集中できない」と感じています。 リモートワークによる静かな作業環境に慣れた彼らは、周囲の話し声や予期しない雑務の発生によって注意が分散され、以前よりも集中するのが難しくなったと報告しています。特に、リモート期間中に得た環境の変化に適応できていないことが影響しているようです。
■オフィスで集中できない理由
集中できない理由として、最も多く挙がったのは「予測できない雑務の発生」で41.2%、次いで「周囲の会話やノイズ」が34.2%でした。さらに、テクノロジーの進化により変わった労働環境も大きな要因とされています。例えば、オンライン会議の対面での存在感や、デスク周りの雑音が集中を妨げる一因となっているのです。
■集中力のためのガム咀嚼
この調査の中で、集中力を高める方法として注目されたのが『ガムを噛むこと』です。実に65.2%の人が「オフィスでガムを噛むことは良い」と感じていることが分かりました。特に20代の男性ユーザーは79.2%に達し、彼らにとってリフレッシュや集中力向上の一環として広く受け入れられていることが伺えます。
■「集中泥棒」動画の公開
調査結果を受けて、ロッテはお笑いコンビ、男性ブランコと共に「集中泥棒」というWeb動画を制作しました。この動画では、実際にオフィスでの集中を阻む様々なシチュエーションが描かれており、多くのビジネスパーソンが共感する内容になっています。
■まとめ
今後も企業は従業員の生産性向上を目指し、集中力に影響を与える要因を探る必要があるでしょう。その中で、リモートワークでの良い点を取り入れつつ、オフィス環境自体も見直していくことが求められます。今回の調査は、その一歩とも言えるのではないでしょうか。