ユーカリを活用した新しいアロマスプレーの登場
神戸市内にある「神戸市立王子動物園」では、7頭のコアラが元気に暮らしています。これらのコアラはユーカリの葉を主食としていますが、特に若葉が好きで、それ以外の葉はよく残してしまうことが知られています。こうした状況を受けて「神戸市公園緑化協会」が提案したのが、ユーカリの葉を無駄にしない方法です。
その結果、生まれたのが「ユーカリアロマスプレー」。この商品は、ユーカリだけでなく、レモングラスやミントなどもブレンドされており、リフレッシュできる香りが特徴です。シュッとひと吹きすることで、まるでコアラと一緒にお昼寝をしているかのような心地良いリラックス感を味わうことができます。
地域連携による新たな試み
このユーカリアロマスプレーの開発には、神戸の地域企業が力を合わせています。「神戸市公園緑化協会」はコアラのためのユーカリ栽培を行い、その葉を「フェリシモ」が販売する形で商品化しました。香りの専門家である「HERB SHOP」が製造を手掛けたことで、品質の高いアロマスプレーが実現しました。これにより、地域の特産物を生かし、動物保護にも貢献できる商品が流通することになりました。
さらに、売上の一部は神戸市立王子動物園の動物たちの餌代や動物舎の整備に使われるため、購入することで直接的にコアラたちの生活支援にも繋がります。
サステナビリティの観点から
新しいアロマスプレーの誕生は、無駄をなくすというサステナビリティの観点からも意義があります。必要とされないユーカリの葉を廃棄せず、有効に利用することは、環境への配慮につながります。その背景には、コアラ保護の重要性や、動物との共生を意識する人々の思いがあるのです。
対象として販売されているこのユーカリアロマスプレーには、月ごとにひとつを楽しむ「ユーカリアロマスプレーの会」があり、約2,500円の価格で提供されています。アロマがもたらす癒やしのひと時を楽しむと同時に、地域の活性化や動物保護に寄与できるというのは、まさに一石二鳥のプロジェクトです。
未来への期待
コアラは、オーストラリア固有の動物であり現在、森林破壊や温暖化などの問題から数を減らしているため、その保護が急務です。「神戸市立王子動物園」の取り組みや、地域の企業によるこのようなキャンペーンは、その啓発にもなります。フラワーエッセンスのように、心を穏やかにするユーカリアロマスプレーを手に取り、少しでもコアラたちに寄り添う気持ちを持ってもらえたならば嬉しい限りです。
このユーカリアロマスプレーはあなたの心を癒すだけでなく、コアラたちの未来を守る力にもなります。興味がある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。