食品業界の未来を切り開く!粉体用ホッパーの特許技術
食品や医薬品、化粧品の製造現場において、粉体の供給工程は非常に重要ですが、粉詰まりは生産ラインの大きな障害となることがあります。この課題をクリアするために、理想的な解決策をもたらす技術が開発されました。それが、MONOVATE株式会社の特許技術「微多孔性層」です。
新技術の背景と特長
MONOVATE株式会社は、東京都中央区に本社を置く工業用ステンレスタンク・撹拌装置のメーカーで、現在65年以上の実績を持つ企業です。この度、粉体供給用ホッパーに関する特許を取得し、特に食品業界や医薬品業界での活用が期待される技術を展開しています。
粉詰まりのリスクを下げ、品質管理や効率向上に寄与するこれらの技術は、食品製造の現場でのスムーズな作業を実現するために欠かせません。
粉詰まりの深刻さ
粉体を扱う工場では、粉詰まりが生じることで製造ラインが停止することもあります。例えば、粉末スープの製造ラインにおいて、原料である粉が固まって貯蔵タンク内で排出されなければ、次の工程に送れず、スープの生産がストップしてしまうのです。このようなことが頻発すると、原料ロスや品質低下の原因となります。
エアレーションホッパーの効果
MONOVATEが開発した「エアレーションホッパー」は、ホッパー内の粉体に空気を送り込み、粉体を流動化させることでスムーズな排出を実現します。このプロセスにより、粉体がまるで液体のように動き、ホッパーの出口での詰まりを防ぎます。
また、エアレーションホッパーは以下の効果も計画されています。
- - 原料ロスの改善:粉体の廃棄を抑えることで、原料の削減が進む。
- - 静音性の向上:一般的な装置は物理的な振動を用いるため騒音が発生しますが、本技術は空気の流動のみで作動します。
- - 効率的な空気輸送:粉体の搬送量が最大2.8倍向上し、エアー消費も削減されます。
特許技術「微多孔性層」の新規性
この技術の新規性は、微細な孔を持つホッパー設計と全方向からの流動化を実現する二重構造にあります。内側にはφ70µmの微細な孔が配置され、外側にはφ200µmの孔が存在し、エアーが均一に流れることで粉体を流動化します。これにより、粉体はどの方向からもスムーズに排出されるのです。
導入のお知らせ
この新技術の詳細は、2025年2月25日から開催される「第11回インターフェックス大阪」にてご覧いただけます。これを機に、多くの企業がこの特許技術の導入を進め、粉体供給の課題を解決できることを期待しています。
MONOVATE株式会社について
MONOVATE株式会社は1957年の設立以来、オーダーメイドのステンレス容器や撹拌装置を製造・販売しています。今後もものづくりを通じてお客様の価値創造に貢献していきます。公式サイトでは、最新の情報を発信しています。詳細は
こちらからご確認ください。